Le Vent d'Est

Le Vent d'Est メニューへ

1月24日(木)
毎日のように、カメラを車に積んで夕日と朝日を撮影にでかけている。実際の撮影担当は夫なのだが、私とポセイドンも同行する。しかし、今は一年でも日が長い時期。日の出は午前5時20分ごろ、日の入りは午後7時近い。おまけに、夕焼けは日没後雲が染まりだしてからが美しく、朝焼けは日が昇る前がきれいと来ている。すっかり日が沈んだあとまで撮影して、帰宅してから食事の支度やなにかをして寝たら、まだ暗いうちに起きてでかけなくてはならないのだ・・・。ついつい朝は、怠けてしまう。
今日の夕焼けの撮影場所は、アヴァトルパスの船着場。雲が多かったので、沈んでいく太陽は見られなかったけれど、きれいなうすピンク色に空と雲が染まって、なかなかの見ものだった。
水平線から頭上まで、大きな雲が夕照を受けてピンク色に輝き、まるで大聖堂のなかにいるかのよう。そこにはキリストも聖母マリアも描かれてはいないけれど、なぜか宗教画を前にしたような気持ちになる。

1月22日(火)
ペンション取材が一段落ついたと思ったら、今度は面倒な書類仕事だ。まあ面倒などと言ってはいけないのだが・・・。わたくし、思うところありまして、ゴーギャンパールを退職することにいたしました。この国では、仕事がない外国人は、長期居住を許されない。夫は勤務を続けるので、その夫と暮らすため、という理由で、滞在許可を申請しなければならないのだ。その申請書は、高等弁務官宛てに書かなくてはならず、辞書とフランス語文例集を首っ引きで、ふだん口にしたこともないような形式ばった文章を書かなくてはならないのだ。このクソ(失礼!)暑い中・・・。

1月16日(水)
週が明けてからというもの、雨が降り続くというのではないけれども、ほとんど曇りか雨、雷もときおり鳴る。夜は特に、ベッドに入ってからも外がピカピカとフラッシュをたかれているように白く光る。
いつになったら、からっとした青空が見られるのだろうか。

1月12日(土)
朝起きると、うっすらと青空が見える。簡単に朝食を終えると、「それいけっ」とばかりに、取材へ飛び出す。空を見渡すと、青い部分よりも、もくもくとした雲のほうが多いくらいなのだが、それでもここ1週間ほどの中では、一番良い天気だ。ペンションGlorine(グローリン)とMarie et Teina(マリ・エ・テイナ)、それからJosephine(ジョゼフィーヌ)、Hoka nani inn(ホカナニ・イン)と続けざまに取材して、撮影する。終わるとお昼近い。Ohotuのスナックで、これまた取材を兼ねて昼食。ここは、ランギのレストランの中では、一番安い。テーブル席はラグーンに張り出していて、ブルーのグラデーションが美しく、下を見ると魚がたくさん泳いでいる。写真を撮りたかったのだが、もう雲が増えてきた、やれやれ。午後はどうなることかと思いながら、家に戻ってテラスで資料と写真の整理をしていたら、風が吹き始め、細かい雨が音を立て始め、おまけに雷が鳴り出した。ああ。夕方までにTuanakeとGlorineを再訪することになっているのだが、バンガロー内の撮影だから、まあなんとかなるか・・・。
などと思いながら休憩していたら、雨足がどんどん強まってきた。嵐のようだ。撮影はあきらめて、これ幸いと、夫は昼寝を続行する。ポセイドンも寒いのか、ベッドで夫にくっつくようにして寝ている。外は、ごうごうと音を立てる外洋と、激しくたたきつける雨の音がうるさいというのに、なんとも平和な図だ。
夜、メテオ・フランスのサイトで、ポリネシアの天気図を確認すると、まるでサイクロンのような雲が、トゥアモトゥ諸島の真上に居座っている。不吉な予感がする。

1月11日(金)
取材3日目。空は相変わらず曇り。
少しでも晴れ間がのぞいたときをみはからって撮影をするのだが、それでもやはり、ぬけるような青空でないと、南の島の写真としては、さびしい。天気が好転してくれるとよいのだが、12月中も2週間ずーーーっと雨が続いたことがあったというから、もしかしたらもうしばらく曇り時々雨の空模様が続いてしまうかもしれない。
10時ごろ、小切手帳注文や日本への送金のために、村の銀行へ出向いた。そういえば、ランギ初のキャッシュディスペンサーが稼動し始めたのだっけ。知り合いが、カードを作ったと言っていた。頼んでから1ヶ月かかると言っていたけど・・・銀行の中に入って席につくと、「キャッシュが引き出せるカード、1年間無料」などと書いてある。「1年間無料」・・・?? ってことは、そのあとは? 有料になるの??一人しかいない銀行の人に聞くと、去年の11・12月はキャンペーン期間で、その間申し込んだ人は、1年だけ無料になったのだそうだ。でそのあとは?「有料だよ」。なかなか金額を言わない。「いくら?」とたずねると、「年に3500フラン」。「さ、3500フラン??! 毎年払うの?」「そうだよ。でもって、カードは2年間だけ有効。だから、2年間で7000フランさ」ひゃあ〜〜・・・。目が回って、椅子から倒れそうになった。マシーンが登場するまで、現金が必要なときは、銀行へ行って小切手を書いて、係りの人から受け取るしかなかったが、こんな手数料を払わなくてはいけないなら、今までどおり銀行へ出向くほうがいい。

今日の昼は、「IKIMARIO」で取材と撮影を兼ねて、食べる。メニューは豊富。一度帰宅して、集めた資料・写真を整理し、2時過ぎに出発。それにしても、この島にもう丸9年住んでいるから、どこへ行っても、顔見知りの人ばかりがいる。おかげで取材もスムーズに進むのだが、半分おしゃべりのようになって、ついつい長居してしまうこともある。

1月9日(水)
うれしはずかし(?)ランギロア島の取材第一日目。あるガイドブックから、改訂版を出すので、データチェックや撮影などの手伝いをしてくれないかと頼まれたのだ。夫も私もどうせ、休暇中というか失業中なので、二つ返事で引き受けた。簡単なデータチェックと写真撮影を少々、そんなに手間暇のかかる仕事ではない。が、個人的にもかねてから、島のペンションを網羅したデータベース(ちょっとおおげさかな)を作りたいと思っていたところだ。この機会に、出来る限りのペンションやお店などを取材してみよう。数えてみたら、いつの間にこんなに増えたのか、ペンションだけで20以上あり、驚いた。全部回れるだろうか?

1月7日(月)
クリスマスツリーの片付け。飾り付けをするときは、うきうきして楽しかったけれど、しまうとなるとさびしい。とはいえ、もう1月の第一週も終わってしまったのだから、いつまでもメリークリスマス!というわけにもいかない。12月のはじめから約3週間、ランギを留守にして日本へ一時帰国していたから、新調したクリスマスツリーを楽しんだ期間は、短かった。そのかわり、日本ではクリスマスのにぎわいを思う存分満喫したのだが。ホテル、ショッピングセンター、駅などどこへ行っても大小さまざまなクリスマスツリーが飾られ、夜はイルミネーションがきれいだった。この時期に里帰りするのは何年ぶりか、いつもは年が明けてからだから、クリスマスシーズンの日本もいいなあ。出かけた先に大きなツリーを発見すると、子供のように喜んで記念写真を撮りまくり、完全に「おのぼりさん」と化していた。きっと回りの人たちはそれをみて、アジアのどこかから来た観光客だと思ったに違いない。いやに色が黒いし。

午後になると、クリスマスごろから約2週間滞在して、ダイビング三昧をしていた神戸のFさんが、「今日帰ります」とあいさつに寄ってくれた。どうやら海の中は、あまり良くなかったようだ。他の人も言っていたけれど、透明度があまりよくなく、魚の数も少なかったらしい。例年なら、ダイビングにはもってこいのシーズンのはずなのだが・・・。それでも、ハンマーヘッドを見られたので良かったということ。サメの、古代から変わらない無駄のないフォルムは美しいと感じるけれど、ハンマーは、あんまりねぇ・・・。

1月6日(日)
日焼けした背中が痛がゆい。鏡に全身を映すと、手足がまっくろになっている。夫などは、早くもむけてきそうな気配だ。私はというと、今までに、日焼けして皮がむけたという経験がほとんどない。無理に焼かない限り、赤くもならなくて、こんがり小麦色になって、そのまま沈着してしまうのだ。
そんな私も、今日の日差しには、背中を焼きすぎてしまったようだ。ほんの少し、ひりひりする。

そう、キャロリーヌと3人、彼女のボート「Trimix」で、ピクニックに出かけたのだ。
朝から快晴。雲もほとんどなく、ラグーンは鏡のように凪いでいた。早起きして、7時半に出発。ラグーンの表面は、上を歩けそうなくらいに波一つなく、ボートはすべるように進んでいく。最高に気持ちいい。
しばらくすると、行く手にいやな感じの雲がたちふさがった。雲を避けるため、Naonaoというモトゥに向かうことになった。前々から海図で見て、行ってみたかったモトゥ。なにせ、私の名前なんだもんね。キャロリーヌが言うには、Naonaoはほんとに小さな島で、木は一本しかはえていないという。それを聞いて、私の頭の中では、絵に描いたような南の小島が浮かんでいた。真っ青な海のただなかに、椰子の木が一本伸びているだけの、かわいい島・・・。が、実際のNaonaoは、そのイメージとはほどとおく、あえていうなら、荒涼とした小島だった。こまかいサンゴのかけらが堆積した地面、低い木が一本だけはえているけれど、それは椰子の木ではない。上陸して数歩歩くと、もう向こう側の海が見えてしまう、一周するのに1分というところか。頭の上には雲ひとつなく、ちょっとまずいくらいの日差しだ。日陰もむろんない。3人とも、3点セットをつけて、海に入る。キャロリーヌだけは、水中銃を持ち、ランチの魚を「3匹はつかまえる」といきまいている。海に入って体を冷やすと、生き返った。魚がたくさん泳いでいる。あ、カスミアジだ! まだ子供だろう、小ぶりなのが2匹、通り過ぎていく、背びれのあたりが、青紫色に光って、きれい。それにおいしそう・・・。キャロリーヌは小さめの魚を2匹収穫。夫は大きなシャコ貝を10個近くつかまえた。空を見ると、さきほどの雲もどこかへ去り、私たちの行く手には青空が広がっている。Naonaoは、私たちが住むアヴァトル村とその対岸にあるキアオラソヴァージュなどがある島々との間に位置している。だいたい中間地点だ。そこを出発して、一路キアオラソヴァージュのほうへ、ボートは向かう。

陸地が近づいてくると、もう、そこは夢のように美しい浅瀬が広がっている。浅瀬といっても、深さ3メートルくらいはあるだろうか。ただただ、真っ白い砂地が透けて見える瑠璃色の海の上を、陸地を横目に見ながら、船は進んでいく。天国があるとしたら、こんなところかしら。ときおり小さなサンゴの根と、その周りに群れる小さな青い魚たちが見える。泣きたいような気分になってくる。いつまでもこの海を見ていたい・・・。 

夢のようにきれいな海・・・

ここがNaonao、たくさんの鳥がいた

キアオラソヴァージュを過ぎて、しばらく行ったモトゥに船をつけて、上陸する。このあたりは、いわゆるイル・オ・レシーフ(リーフアイランド)と呼ばれる場所だ。適当な場所を見つけて、簡単なテントを設営する。なにしろ日差しがきつく、3人分の日陰を確保するのは難しい。ロビンソンクルーソー気分で、木の枝など集めてきて、大きなパレオをつぎたし、屋根を広げる。お次は、楽しいランチタイムの準備。小枝を集めて、火をおこしている間に、さきほど収穫たシャコ貝の解体。貝柱と外套膜だけをよりわける。キャロリーヌがつかまえた魚は、しばらく海水にひたしてから、網焼きにする。これにレモン汁をかけて食べると、最高においしいのだそうだ。魚がとれなかったときのために、私たちが用意してきた鶏の唐揚げと、簡単なサラダ、パン、チーズとともに、いただきまーす! 食後には、キャロリーヌが買ってきたギャレット・デ・ロワがデザートとして待ち構えている。これは、パイの一種。キリスト教の関係で、年の初めに食べる習慣があるらしい。中に金箔をほどこした小さな人形が入っていて、切りわけてそれに当たった人が、おめでとう!ロワ=王様になる。紙で出来た金の王冠もセットになっている)

ラグーンのほうからオーシャン側へ歩いていくと、何百年(何千年?)も前には海中にあったであろう珊瑚礁が、むきだしとなってにょっきりと林立している。不思議な眺めだ。珊瑚はあちこちに点在していて、場所によっては高さがかなりあって、その間にところどころに迷路のように細い水路ができている。そこには、外洋からの水が流れ込んでくるので、天然のジャクージとも呼べるようなタイドプールがあちこちにある。深めの場所に入ると、水は太陽であたためられていて、本当にジャクージにつかっているみたい。水は透明で、穴から顔を出しているウツボの親子と目が合った。タイドプールにつかって風化した珊瑚礁を眺めていると、奇妙な感覚に襲われる。大昔、これら珊瑚は海の底、私が今ぬくぬくとつかっている浅い水たまりも、深い海の底だったのに違いない。青い青い、海の底・・・。頭上には、ゆらゆら揺れる太陽。長いこと雨風にさらされ、黒くからからに乾ききった珊瑚は、たたくと不思議に澄んだ音がする。珊瑚の厚さによって音階が違うので、メロディが奏でられそうだ。

対岸の島々が近づいてくる

珊瑚礁がそびえる奇観

ロビンソンクルーソーのテントに戻ると、昼寝したり海につかったり、思い思いに過ごす。日はいっこうに翳ることなく、涼をもとめて海につかっても、遠浅なので水はお湯のようにあたたかい。頭がヒートしそうだ。午後4時、帰路につく。途中大きな雲の下を通ったときだけ、少し海が波立って船が揺れたけれど、あとはずーーっと凪いだラグーンの上をすべっていった。キャロリーヌ、どうもありがとう。そうそう、王様の座は、わが夫君が手にしました。今年はいいことがあるかも!

1月5日(土)
今週は、毎日すばらしい天気が続いている。空は青く、海は凪いで澄みわたり、椰子の葉は太陽光線を受けてつやつやと輝く。これぞトゥアモトゥの夏だ。カメラを新しく買ったものだから、あちこち出かけては、撮影の勉強をしているのだが、こんな日は、思わずカメラを向けたくなる風景が身の回りにたくさんある。知り合いのタヒチアンの家へ行ってみたら、「モトゥに行っていて、明日戻ってくる」ということ。そういえば、大家さんのミルトン一家も、水曜日くらいから日曜日まで、ブルーラグーン近くのモトゥへ行くと言っていた。モトゥとは、小さな無人島のこと。ランギロア環礁にはたくさんのモトゥがあり、大きなものから小さなものまで、必ず持ち主が決まっている。持ち主とはいっても、たいていは、「〜ファミリーのもの」という形がほとんどなのだが。とにかく、村の喧騒を避けて、タヒチアンたちは週末など、海況さえ良ければ、家族総出でモトゥへ泊りがけで出かけていく。もちろんそこには、電気などないし、家もない。場合によっては、簡単な掘っ立て小屋を持っている人はいる。最低限必要な物資を船に積み込んで、あとは現地で魚を釣り、椰子の実をとって過ごすようだ。
以前、仕事仲間のタヒチアンに誘われて、彼らのモトゥへ日帰りで遊びに行ったことがある。キアオラソヴァージュ近くのモトゥで、海と砂浜がそれはそれはきれいだった。普段自分が住んでいるあたりの海だって、これ以上きれいな海は想像できないというくらいきれいなのだが、それよりもさらにきれいな海があった。そして、そのモトゥの周りは、シャコ貝の宝庫。取ってきては、生のまま、レモンをぎゅっとしぼって食べる。そのレモンだって、モトゥに鈴なりになっている。海水の塩味とレモンがまじりあったあの味は、忘れられない。タヒチアンたちは、夕方帰る時間が来るまで、ずーーっとシャコ貝採りに熱中していたのだった。
明日は、私たちも、船でモトゥへ出られるかもしれない。キャロリーヌが、誘ってくれたのだ。彼女は、小さな船を持っている。彼女の手作りボートだ。材料のベニヤ板を買ってきたころから知っていて、だんだんと出来上がっていく工程を時々立ち寄っては見させてもらったのは、もう何年も前のこと。この天気が続いてくれれば、明日はピクニックだ!

1月4日(金)
午前中、ミキミキに泊まっている大阪からいらしたSさんをゴーギャンパールへご案内する。一人旅の女性で、本当に楽しそうにランギロアを満喫されている様子が伝わってきて、こちらまでうれしくなってしまう。

夕方、ポセイドンを連れて近所を散歩していると、自転車に乗ったタヒチアンの男の子が、「Mina〜!!(夫はここではこう呼ばれている)」と大きな声で呼びながら近づいてきた。あれ?この子は、一緒に働いているタヒチアン、ヴァナアの息子じゃない。あのファミリーは、ティプタ村に住んでいるはずなのに、どうしてこんなところにいるの? 聞いてみると、最近アヴァトルに引っ越してきて、うちのすぐ近くに住んでいるらしい。ここにはまだ友達もいないし、退屈なのだろう。ずっと私たちについてくる。そのうち、もう疲れた、車で送ってくれと言い出した。目つきを見ると、どうみても、つまらないからドライブに連れて行ってと言っているようにしか見えない。夫は、駄目だよ運動しなくちゃ、とさとす。私たちの家に続く小道を曲がっても、一緒に自転車をころがしながらついてきて、さらには、門の中に無言で入ろうとする。うーーん。こ、これは・・・。ここで家に入れたら、その後毎日のようにやってくるようになるだろう。遊んでくれる人がいなくて退屈なのは気の毒だが、ここはひとつ心を鬼にしなくては。「やることがあるから、駄目!!」とぴしゃりと言うと、あっけなく帰っていった。

この男の子は、10歳くらいだろうか。日本人やフランス人の感覚から言えば、「しつけがなっていない」ということになるのだろう。が、これが、トゥアモトゥの良さ暖かさなのだ。そしてこれこそが私たちが10年近くトゥアモトゥに暮らしていても、どうしても越えられない壁(?)なのだ。タヒチアンたちの家は、個室らしい個室はなく、兄弟だ姉妹だ親戚だ友達だ、と出入り自由。気軽に家に入って、TVを見たり音楽を聴いたり、ソファに寝そべったり、冷蔵庫の中のものを食べたり飲んだり、衣類を借りたり、財布の中も共有したり。君のものは僕のもの、僕のものは君のもの。え?!いいの?!とびっくりするくらい、気前よく物をくれる。そのかわり、貸したものはまず返って来ない。もちろん「返して?」と言えば、誰かにあげたりなくしたりしていない限り返ってくるのだが・・・。当のタヒチアンの中にもこうした人づきあいを疎ましく思う人はいるようだが、都会育ちでプライバシーを重視する私たち日本人やフランス人には、どうしても越えられない一線がここにある。

1月1日(火)
朝のうち雨、それからどんどん青空が張り出してきた。元旦の朝。昨夜は午前零時に打ち上げられたホテルキアオラの花火を見てから寝たので、今朝は少し寝坊した。島のみんなは飲んだくれているのか、道路を通る車やバイクは少ない。静かな朝だ。午後の便でタヒチ島へ帰る友人一家を、昼前にキアオラへ迎えに行き、わがやでお雑煮を食べる。何でもおいしいと言って食べてくれるRくんも、お餅には少し困っている様子。箸を器用に使うけれど、食べにくいようだ。3本目のシャンパンをあけて、新年を寿ぐ。今年もどうぞよろしくね。

Le Vent d'Est メニューへ