Le Vent d'Est

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6月30日(土)
朝起きたら、ちょっと頭が痛かった。二日酔いかな。昨日の、会社での打ち上げは、すごかった。大変な量のビールが消費されたのではなかろうか。それにしても、Hinanoは一本もなかった。(うちの会社の親分は、ヒナノビールのプレジデントなのに・・・)ハイネケンのあの緑色のラベルが、目に焼き付いてしまった。しかし、酔っ払ってけんかを始める者もおらず、ごみはきちんと片付け、およそトゥアモトゥらしからぬ(?)お行儀のよさで、とても楽しかった。お昼ごろから始まって、酔って疲れて家に帰ってきたときには、もう午後6時をまわっていた。ポセイドンには子牛のぶっとい骨をお土産にしたので、すっかりご満悦。なんとかシャワーを浴びて、歯を磨いて、戸締りをして、夕食も食べずにバタンキューだった。パーティの模様は、後日写真をまじえてご紹介します。(こちらへどうぞ!)
なにはともあれ、バカンスだ! 明日の夕方、タヒチ島へ移動。今日の夜は、娘さんと奥さんがフランスへ行ってしまい、ひとり寂しいマネージャーのフィリップを招いて、握り寿司。トゥアナケのロジェから、おいしそうなマグロをわけてもらったのだ。

6月28日(木)
朝からラグーンは鏡のように凪いで、ピンク色の空を映してとてもきれいだった。天気もよくさわやかで、空気に透明感がある。夕暮れになっても、ラグーンはぴたりと静かなまま。するするとすべるように通っていく船を眺めていると、一日の疲れが溶けていくようだ。
唐突に、今日が仕事納めとなった。29日はタヒチの祭日(自治独立の記念日)だけれど休まない、とマネージャーのフィリップが言っていたのだが、急に気が変わったらしい。明日は仕事はお休み、朝からみんなで準備をして、昼に上半期の打ち上げをすることになった。子牛の丸焼きが2頭に、ポワソンクリュ、クスクス、その他いろいろ・・・。楽しみだ。

6月26日(火)
昨日日本から取材が来たと思ったら、今日はイギリスから撮影隊がやってきた。朝早くからずいぶん長い時間をかけて、水中と陸上を撮影していった。かの有名な、Lonely Planetだそうだ。真珠の核入れ作業は、タヒチアン技術者を撮影したのだが、私のまん前でやっていたため、レフ板がまぶしくて、まいった。

天気は、晴れたり曇ったり。何回か軽いスコールがあった。

6月25日(月)
朝9時に、取材チームがゴーギャンパールへやってきた。レポーターの女性はいるのだが、黒真珠の選び方や養殖について、日本語で説明してほしいということで、夫がお相手をつとめることになった。旅とグルメの番組だそうだ。昨日の朝マルシェへお連れしたときも、大変喜んでくれたそうなので、夫も大満足。レポーターの女性から、「ずいぶん話がうまくて面白いんですけど、技術者(真珠の核入れ技術者のこと)なんですよね」と言われたとか。「技術者」と聞いて、よほど堅くて口下手な人物を想像したのだろうか・・・。

6月24日(日)
休日だけれど、仕事がある日と同じ時間に起床。日曜日の朝のマルシェへ取材チームをご案内するために、夫がKia Ora Villageへ車を走らせる。外はまだ真っ暗。何もボランティアでそこまでしなくても、と私は思ったのだが、「せっかく来たのだから、ランギの深いところまで見ていってほしい」。
パジャマのまま、ゲートをあけて、夫を送り出す。そのあとは、空が白んでくるころに、ポセイドンの散歩。メスの匂いを求めて気が狂ったようになっていたポセイドンも、やっと落ち着いてきたようだ。
空が薄明るくなってくると、雲が白く光りながら輪郭を現してくる。地面がうっすらと濡れている。ゆうべも軽いスコールがあったらしい。ティアレの葉も、つやつやとしている。
乾季に入ったけれど、当分水の心配はしなくてよさそうだ。
風がかなり強い。背の高い椰子の葉も、ゆさゆさと揺れている。いつココナッツが落ちてくるかわからないから、下を通るときは、上を見上げながら歩く。

6月23日(土)
ペルーで起きた強い地震の影響で、マルケサス諸島に津波の警報が出されている。夕食後TVを見ていたら、テロップが流れていて気が付いた。「津波」は、フランス語で「raz de maree」(ラドゥマレ)という言葉がちゃんとあるのだが、「Tsunami」とそのまま日本語が使われることが多い。
トゥアモトゥのほうには影響はなかろうと安心していたら、なんと日本にいるブルードルフィンズの純子さんが、心配して電話をしてきてくれた。ランギロアにも6メートルの高波が来ると、スタッフから連絡を受けたのだそうだ。それを聞いて、びっくり仰天してしまった。だって、近所のみんなも、いつもと変わらない週末の夜を過ごしているのに。そんな高波が来たら、どうしよう。山のあるマルケサスと違って、ランギロアには避難すべき「高い場所」がない。どうしよう、どうしようと騒ぎ、とりあえず仕事場へ行ってみる。なにかあるなら、船を陸に上げたりしているだろう。が、思ったとおり何事もなく、スタッフのディディエに尋ねたら、「マルキーズだけだよ」と怪訝そうな顔。
津波は来なくても、その余波はなにかしらあるだろうかと思ったが、特に海に異変はないようだ。
こんなときのために、身体をしばりつける椰子の木を見繕っておかなくては。波が来ても流されない、根をしっかり張った若い椰子の木を・・・。

6月22日(金)
長い1週間が終わった。来週は、一日一日がもっと長いだろう。29日が上半期の仕事納めだ。そのあとは、バカンス・・・(有給ではありません、残念ながら)。バカンスとはいっても、とてもからっぽになっている暇はなさそうだ。やりたいこと、やらなければいけないこと、なんだかずっと走りつづけている気がする。ブラウンちゃんな夫とともに。怠惰な私も、いつか立派なプラウンちゃんになれる日が来るのだろうか? 疲れがたまってくると、頭に浮かぶのは日本の温泉。私にとっての究極のリゾート。食べて飲んで、お風呂に入って、畳の上にごろり。あまりにも甘美な誘惑だ。
TVを見ていると、エアタヒチの宣伝で、「島での滞在」・・・透明なラグーン、真っ白な砂浜、椰子の木の木陰・・・思わず「いいねえ」という言葉が口からこぼれる。「どこに住んでいると思ってるの」夫が呆れ顔で言う。が、彼にだってわかるはず。子供の時から、椰子の木が一本だけはえた小さな島に住むのが夢だったという。疲れてくると、だ〜れもいないちっちゃな無人島に、わーーっと行きたくなってしまうこともあるのだ。そんなところで長く暮らしていけるほど、タフではないのだけれどね。

岡山から、新聞社とTV局の取材チームが来ている。ゴーギャンパールでも撮影をしたいとのことで、打ち合わせのためにKia Ora Villageへ行く夫に、私もくっついて行く。別にそれが目当てだったわけではないのだが、ディナーをごちそうになってしまった。エスパドン(めかじき)のアンチョビソース、大変美味だった。身に脂がのった魚は、ここではなかなか食べられない。デザートビュッフェのケーキも、おいしかった。

6月21日(木)
仕事のあと銀行へ行き、日本への送金などの手続きを終えたあと、ペンショントゥアナケへ。
休暇の予定も決まったことだし、イリスにポセイドンの世話をお願いしに行く。快諾してくれた。ついでにロジェにもごあいさつ。パソコンが置かれたエアコンつきの事務所で、毛の少なくなった頭から湯気を出して、仕事している。それでも私たちの姿を見るとにこにこして、「おいで!」と言ってくれた。政府から言われて、宿泊客の国別人数を出しているのだが、紙をいっぱい使って、手で計算している。おいおい、横に置いてあるパソコンは、何に使っているんだーい? 
トゥアナケでは、大きなファミリーバンガローを建築中。もうあと少しといったところだ。5月には完成すると言っていたのだが・・・友人ファミリーが7月終わりに来ることになっていて、この新しいバンガローに泊まるのを楽しみにしている。がんばって完成させてよね、ロジェ!
そうこうしているうちに、私たちを発見したベルが、ものすごい勢いで突進してきた。お願いだから、飛びつかないで〜 噛まないで〜 気が狂ったように喜んで、体当たりで甘えようとする。君はもう、あの小さかったベルではないんだよ。興奮して車にもとびつく。あああ、愛車カングーが・・・夫が目を覆う。泣きそうな顔で、「仕方ないよ。ベルかわいいし」。自分に言い聞かせる。

6月20日(水)
仕事が終わった後、空港へ行って、エアタヒチの予約をする。ようやく休暇の予定が決まった。
7月のバカンスシーズンだから、いっぱいかと思いきや、希望どおりのフライトが取れて、一安心。
夜は、二人のささやかな記念日なので、村で買ってきたシャンパンを開ける。Louis Perdrierという名前のフランスのシャンパンだが、なにせ安いもの、期待はしていなかったものの、・・・。
1100フランと1900フランのものがあって、迷ったのだが、これなら1900フランのほうにすればよかった。

急に風が吹き始め、スコールがやってきた。あわてて家の中の窓を閉めに走る。こんな雨の匂いのする夜は、Enyaの歌声がよく似合う。

6月17日(日)
昨晩は、村で行われたバルへ、会社のマネージャーから誘われてでかけた。父の日にちなんで、Bal des papasと名づけられたディナー&ダンスパーティ。中華風の料理もおいしかった。
それで、今朝は寝坊。最後までいたわけでは全然ないのだけれど・・・何せみんな、明け方まで踊るのだから。 

(この写真は、ビデオからスキャンしましたので、画質がいまいちです。)

6月16日(土)
ゆうべから朝にかけて、大変な量の雨が降った。まさに豪雨、という感じの降り方で、ベッドの中でずっと屋根を打ち付ける雨音を聞いていた気がする。それでもポセイドンは、平日と同じ時間にクンクン泣き出して、散歩へ連れて行け攻撃を仕掛けてくる。雨に濡れるのは大嫌いなくせに・・・。
だいたいあんな広い庭に放し飼いにしてやっているのに、なんだってこんな土砂降りの中を押してまで散歩へ行かなきゃいけないの。あ、そうか。ここ数日ご近所に、ラブシーズンのメスがいるらしいのだ。それでポセイドンは、気もそぞろ。でもこんなに雨が降っていたら、匂いなんて残っていないのでは?夫はえらい。「カッパを着て行って来るよ」。

9時半に、奈良からいらしたIさんご夫妻をキアオラでピックアップ。ゴーギャンパールへご案内する。6年前にハネムーンでランギロアへいらしたIさんたち。奥様ご自身のために、ペンダント用にドロップの形が美しいものと、リング用に小粒なものをひとつ。その後黒真珠養殖についてのレクチャー。終わるとちょうどお昼時だったので、4人でOhotuのルロットへ行ってみましょうかということに。
行ってみると、ルロットがない。バーベキューコーナーもない。もしや、やめてしまったのか・・・??
が、すぐ脇のスナックレストランがオープンしていたので、そちらへ。海に張り出したテラスには、心地よい風が吹いている。ここで食べるのはずいぶん久しぶりだ。メニューもずいぶん変わった。
パニニなんぞがある。私はハムのパニニ、夫はハイネケンとダブルチーズバーガー。食後に大きなチョコレートアイスバーを食べてしまった。バニラアイスが二層のチョコレートにすっぽりとくるまれていて、チョコレートとアイスの間には、キャラメルクリームがとろーりととろけている。ものすごい甘さ。
ここは土日もやっているという。また今度来てみよう。ティプタ村から船に乗ってやってくる人が多いようだ。

6月15日(金)
夜、テラスでワインのボトルを開けて食事していたら、しとしとと静かな雨が降りだした。
さっきタヒチ島の友人Eさんに電話したら、タヒチ島はこのところ雨が多く、とても寒いのだと言っていた。その雨が、こちらまでやってきたか。

6月8日(金)
タヒチ島に住む友人夫妻、EさんとRくんの赤ちゃんが誕生した。おめでとう! デジカメで撮影された写真が、Eメールで届いた。ほんと、世の中便利になりましたよね。
エコーで女の子だということはわかっていた。産まれたばかりなのに、しっかりした顔をしている。お父さん似かな? 名前は、日本名とタヒチ名、それからフランス名の3つがつけられた。

6月5日(火)
キャロリーヌの誕生日。手作りのプレゼントを持って、遊びに行く。
今年も、9月にオーストラリアへ行きたいのだという。「これを見て!」と寝室に案内されたら、壁いっぱいに、それはそれは大きなオーストラリアの地図が貼られている。ベッドカバーやインテリアは、アースカラー。エアーズロックの色を連想させる。こんな部屋で眠ったら、オーストラリアの夢を見るに違いない。オ−ストラリアにぞっこんの彼女の話は、尽きる事が無い。
渓谷の間の細い路を歩いていたら、突然背後から甲高い泣き声をたてながら横をすりぬけて飛び去っていった鳥のこと。強烈な朝日が、渓谷の間を流れる細い小川を照らして、川面を黄金色に染め上げて不思議な光景を作り上げていたこと。キャンプしていた彼女のところへ食べ物を求めてやってきた、ワラビーのこと。そして、1500キロも続く砂漠を、四駆車を連ねて走り抜けたいという、今度のオーストラリア訪問の夢・・・。

6月2日(土)
夕べはかなり遅くまで雨が降り続いていたのだが、朝になると気持ち良く晴れていた。
貿易風が吹き抜けて、なんともさわやかで心地よい。夫が元気になったことだし、二人して家の中から庭まで大掃除。テラスの前の、背の低いココティエ(椰子の木)には、ココナッツがたわわに実っていたのだが、そんなに毎日毎日飲んでばかりもいられない。放っておいたら、どんどん茶色くなって、地面に落ちてしまった。これを集めるのがまた一苦労。ねずみに穴を開けられていないものは、コプラにするため人が取りに来るので、捨てずに集めておく。私たちが汗を流している間、ポセイドンは庭の涼しい日陰で高みの見物。

6月1日(金)
明日から3連休。
今日は朝からマラッムが吹き、時折雨も混じって、仕事場は寒かった。午後もこのままマラッムが吹き続けたら、1時間早く終業するとマネージャーが言っていたけれど、結局風は弱くなって、波高く盛り上がっていたラグーンも、かなり落ち着いてしまった。残念。
夫は今日もう一日休んでいればいいのに、出勤。でも、ずいぶん良くなったようだ。
帰宅してからも、庭の落ち葉拾いにポセイドンのブラッシングと、見ているこちらが疲れるくらいあちらからこちらへと立ち働いている。宇宙飛行士、向井千秋さんの旦那様が、その著書「君について行こう」の中で、千秋さんのことを「ブラウンちゃん」と名づけたと書いてあった。いわく、小さな生き物は、じっとしていられずに小刻みに動きつづけてしまうことがあり、この現象を細菌学では「ブラウン運動」と呼ぶのだそうだが、うちのダンナもこれだ。小さな生き物ではないけれど、寝ている時以外は、必ずなにかしらやっている。またその動きがちょこまかと速い。お風呂やシャワーはカラスの行水、トイレに入るにも必ず読み物を持って入るし、食事中は何かその都度トピックがあって、それについて喋りながら食べる。ベッドに入ると、直前まで雑誌などを読むか熱心にお喋りをして、気がつくとすうすうと寝息をたてている。なにもせずにぼーっとしていることなど、まずない。彼といると、私は自分がとても怠け者に感じてしまうのであります。

夕方からまた雨。かなり激しく降る。寒いので、夕食はテラスではなく家の中で食べる。

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