Le Vent d'Est

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2月24日(土)
年に何日かあるかどうか、というくらいの、最上の天気。海も凪いでいる。かといって凪ぎすぎていないので、ブルーのグラデーションが鮮やか。昼前に、カヤックに乗ってラグーンに出る。すばらしい透明度で、サンゴの根はもちろん周りに群れる魚たちがそれは気持ちよさそうにスイスイ泳いでいくのもよく見える。時折、小さな稚魚たちがきらきら光りながら水面ぎりぎりを横切って行く。真っ白な砂地の上を通る時は、波の描く模様が砂の上に映ってゆらゆらと揺れ、めまいがしそうだった。
途中、2度ほどビーチに上陸して、海水浴。もう、体は真っ黒だ。
家に帰ってきたら、チキンチャーハンを作って簡単な昼食。そのあと、1時間弱昼寝。目を覚ますと、そろそろ村の食料品店が開く時間だ。今夜の食材を買いに行く。

夜は、純子さんをお招きして、揚げそうめん。今週は、海の中も最高で、今日などはマダラトビエイが100匹見られたとか。壮観だろうなあ・・・でも、深度は40メートルだそうで、ちょっとそれがひっかかる。ダイビングも、すっかり遠ざかってしまって立派なペーパーダイバーになってしまった。きれいな海がそばにありさえすれば幸せなのだが、最近またダイナミックな海の中をのぞきたい欲望がわいてきている。また始めようかな。
初めて作った揚げそうめんは、なかなかおいしくできた。上にかける具には、ここで手に入るものを最大限に利用する。中国の乾燥きくらげ、缶詰のタケノコ(これも中国製、シイタケも缶詰が売られている)・・・あんかけ風にとろみをつけるのは片栗粉ではなくて、コーンスターチ。
食事しながらの話題は、エアコンとお風呂。ここしばらく暑くて暑くて、夜よく寝られなくて、家にエアコンがほしいわね〜、あれは自分で設置できるのだろうか、この前本島で安いのを見つけた、スポットクーラーなんていうのもあるよなどなど、そのうち、これから寒くなってくるとねー、やっぱりお風呂がほしいわネ、バスクリンとか入れてさ、バブもいいよ泡がぶくぶく出るの、バスルームにバスタブ入る? 三角のやつなら入りそうだけど、長いやつはねー、、、お湯はどうするの、シャワー用の湯沸し機じゃダメですよ壊れちゃうから、あーあ、疲れて帰ってきて、お風呂につかって、そのあとエアコンの効いた部屋でのんびりなんて極楽だわね。ここに来たばっかりの頃は、そんなこと考えもしなかったけど、やっぱりあれかしら「年」なのかねー。 そんなこんなで、夜はふけていくのでした。

2月23日(金)
今日はブルーラグーンに行くことになっていたのに、キャンセルになってしまった。
昨日まではあんなにいい天気で、ラグーンも穏やかでいい感じだったのに、今朝起きたらどんより曇り空。それでも、薄日が差していたし、家から海を見たところでは、悪くなかった。8時に迎えに来るということで、仕度を始めたらどんどん天気がくずれて、海には白波が立ち始めた。今にも一雨来そうだ。このあと晴れてくれればまだいいけれど、もし向こうへ着いてもこんな天気だったら・・・。水着一枚で、雨のブルーラグーン。揺れる船、吹き付ける雨・風。いやだな、と憂鬱になっていたところへ、迎えの車が来た。ペンションのおばちゃん、アンリエットが「いやな天気ねぇ、もう一組は、さっきキャンセルしちゃったけど、どうする?あなたたち2人だけよ」 やった! 暗い気分になっていたところへ背中を押してもらったようなものだ。私たちもキャンセルした。
鍵を開けて家に入ると、そこにあるのは、まとめた荷物と、日焼け止めを塗りたくってべとべとになった顔と体・・・。

悔しまぎれに(?)、夜は外食。Vaimarioで、若いボルドーを1本開ける。当たり!

2月21日(水)
首から肩にかけて、重く鈍い痛みがある。筋肉痛だ。僧帽筋をかなり使った。昨日、庭仕事をしたせいだ。夫は、フェンスぎわにぼうぼうに伸びた芝もどきを引っこ抜く作業をしていたのだが、これはかなりの力を要するため、私はハイビスカスなどの植木の剪定と、抜いた草の片付けにまわった。その剪定ばさみが、大きくて重い。夫は「NAOちゃんには大きすぎるんだよ、もっと小さいのじゃないと」と優しい言葉をかけてくれるのだが、ここのハイビスカスの幹は太くて、とてもそんなかわいらしいハサミで太刀打ちできるようなものじゃない。そんなになるまで放っておくのが悪いのだが、、、・・・。

雨季のこの季節、庭の植物はどんどん育つ。
ハイビスカスも、ブーゲンビリアも、パンの木も・・・芝もどき(この植物は、芝ではないと思う。けれど、タヒチで庭に植える芝生というと、これと決まっている)など、刈った翌日にはもう伸びているように見えて、おそろしい。庭の草刈は、年に3,4回くらいするんですか、などと言っている人が誰かいたけれど、とんでもない!少なくとも3週間に一度はやりたい。2週間に一度できれば、ベストだ。
庭に10本以上生えている椰子の木も、ほかの植物同様育っているはずだが、どうも成長が目に見えない・・・と思ったらテラスの正面にある椰子の木に、ココナッツが鈴なりになっている! この木になるココナッツは、甘いし、木の高さが手ごろだから取りやすくて、ついこの間、全部取り尽くしてしまったのに・・・。これからランギへいらっしゃる方、飲みに来ませんか。

2月18日(日)
暑い。夕べキャロリーヌの家から帰ってきて床に着いたのが11時ごろ、真夜中だというのに蒸し暑くてあまり眠れず、朝になったらなったで、8時ごろにはもう灼熱地獄。いつもなら涼しい風が抜けるテラスも熱気が消えず、家のどこにも居場所がない。
裏庭へ出ると、助かった、涼しい風が吹いている! 椰子の木の陰、ココナッツの被害にあいそうにない場所に大きな布を敷いて、ごろりと横になる。しばらくうとうとすると、太陽が動いて光線が追いかけてくるので、移動。また気持ちよく眠りについて、お腹がすいたな〜と思うと、もうお昼を過ぎている。小さなテーブルを運んできて、朝村で買っておいたお惣菜で昼食。脂っこい料理をもりもり食べると、きびしい暑さにもへこたれない気分になってくる。
今は、涼しくなったテラスでこうしてパソコンに向かっている。これが終わったら、海に入ろう。

2月17日(土)
昼食の後、カヤックでラグーンに出る。写真撮影もしたいので、ポセイドンは連れていかないつもりで仕度していたのだが(以前ポセイドンを乗せていて、何かの拍子にカヤックが傾き、そこへもってきて傾いたほうにポセイドンが重心を移してあっという間に転覆してしまったことがあった)、海へ出られるとわかって喜色満面、狂喜乱舞しているのを見たら、連れて行かないわけにはいかなくなってしまった。
空は晴れ渡り、午後1時の日差しはおそろしくきつい。顔にはSPF50のサンスクリーン、体にはSPF15のブロンザージュ・セキュリテ(直訳すると安全な日焼け)を塗り、サングラスと帽子を装着してレッツゴー! 今夜は、キャロリーヌの家に招ばれていてデザートを作っていくことになっているので、準備のため3時頃には戻って来たい。


海面は凪いでなめらか、透明度もすばらしく良く、サンゴの根が透けて見える。吹く風も心地よい。
しかし太陽光線は強烈で、じりじりと肌を焼く。オールを漕ぐ手も重くなってきて、早く海につかり〜〜たい!やっとホテル・ミキミキまでやってきた。すると、バンガローの前で、こちらに向かって手を振る人が。知り合いかしら、と近づいていったら、日本人の男性。「日本人ですか? 絵になりますねぇ。写真を撮ってあげますよ。住所教えてくれれば送ります」と、とても親切。私たちを旅行者だと思ったらしい。いやー、ここの住人なもんで、と話すとちょっとびっくりしてから、ああガイドブックの、と納得してくれた様子。江ノ島で駐在さんをなさっている方なのだそうだ。黒真珠をご覧になりたいということなので、明日ご案内する約束をする。


再びカヤックを出して、ミキミキ横のビーチに上陸する。ああ、やっと海に入れる!!
すぐ隣のペンション・ビジアン前には、極上のビーチが広がっている。そこの砂といったら、もう、きめの細かい片栗粉のような砂で、手ですくうと掌にぺったりとくっつく。思わずサンダルを脱いで、裸足で砂を踏みしめる。ふわふわしていて、足の裏が気持ちいい。浅瀬だから、水もほんのりぬるくて、温泉にでもつかっているようないい気分になる。
しばらくすると、日が翳ってきて風が吹き始めた。そろそろ帰らなくては。

2月16日(金)
ラグーンが鏡のように凪いでいる。久しぶりだ。例年なら、この時季はべた凪ぎの日が多いのだが、どうもここ数年エル・ニーニョだとかラ・ニーニャだとかの影響なのか、異常気象気味のようだ。海の中も少しおかしいらしい。

夕方散歩で外洋のほうへ出ると、ラグーン側とは対照的に、風が強く波が高い。空を見渡すと、360度全面にわたって雲に覆われている。黒っぽい雲も、もくもくと湧いて来ている。空気はじっとりとして重く、蒸し暑い。夜はまた雷と豪雨になるかもしれない。

2月15日(木)
夕べは一晩中、雨が降っていた。朝になってもまるで日本の梅雨のような感じで、どんよりと空気が重い。道路にたまった水を跳ね上げて走る車の音を聞いていると、日本の東京にいるような錯覚に陥る。今日は一日こんな天気に違いない。

そんな重苦しい天気を反映するかのように、良くない事が起こった。パソコンのデータがきれいに消えてしまったのだ。消えたというよりは、「消した」と言ったほうが正しいのだろうが、そう表現したくない微妙な心理が働く。メールは、11日までの分はアドレスも含めて残っているけれど、それ以外はきれいさっぱりと消えてなくなった。撮りためた写真も、編集した映像も、もちろんこのHPのデータも・・・。HPに関して言うなら、さいわい更新したばかりだったのでサーバーからダウンロードすれば問題ない。一番ショックなのは、お気に入りの写真たちだ・・・。
パソコンは、膨大な量のデータを場所を取らずに保管できて、とても便利だけれど、何かあったときにはその膨大なデータも、クリックひとつ、一瞬で消えてしまう。世の中楽あれば苦あり(?)、あきらめるしかない。

夕方、Blue Dolphinsの純子さんに電話。近々一緒に夕ご飯を食べましょうよ、うちで固焼きそばを作ってみるから、とお誘いする。つい先日、彼女の家におよばれして、何から何まで純日本風なおいしい手料理をごちそうになったのだ。食器までちゃんとした和食器で、いつものことながら、日本にいるような気分になる。
その後、作りすぎだからと、酢豚(!)をおすそわけに持ってきてくれた。感謝。お茶を飲みながら、しばしお喋りをする。

2月14日(水)
今日はSt.Valentin(サン・ヴァランタン)。日本では、いわずと知れた、女性が男性にチョコレートをあげる日。ここではヨーローッパ式に、男性から女性に花などのプレゼントをする日だ。恋人どうしはもちろん、夫から妻へも贈り物をする。
私も夫に「おいしいディナーをおごってよ」とねだる。ランギロアの数少ないレストランでも、今日はみんな特別メニューを用意している。選択肢は3つ。Le Kai Kaiか、Vaimarioか、Kia Ora Village。 Vaimarioか Kia Oraのどちらにしようか、迷う。(当日のそれも夕方になって予約ができるのかしら。)食いしん坊の私たちは、食べ放題の魅力に勝てず、Kia Oraのビュッフェに決定する。それに、あそこのバーベキューではこの前スペアリブがあった、ポセイドンがさぞかし喜ぶに違いない。
ドギーバッグ持参で行こうではないか。電話を入れたら、席が取れた。


さて、と出かける仕度を始めようとしたら、いきなりものすごい雨が降り始めた。先週もそうだったけれど、レストランへ行こうとすると、豪雨(?)に見舞われる。あと20分くらいで出なきゃいけないのに、困ったな。私の心配は、服や靴が濡れること。夫は、屋外にあるバーベキューコーナーが雨のせいで中止にならないかと心配している。

7時過ぎにホテルのレストランへ着くと、どんどんお客さんが集まってくる。やはりサン・ヴァランタン、宿泊客以外もけっこう来ている。知り合いの姿もちらほら見える。スタッフが、真っ赤なバラの花を一輪、渡してくれる。料理に目を走らせると、なんと生牡蠣がある!!それに、ここでは見たことがないセミエビ。ワインもちょっと贅沢をして、ボルド−のChateau Lafleur ナントカというのを注文する。ワインは大好きだけれど、銘柄やらなにやらは、あまり覚える気がないというか、覚えられないというか・・・。ただ、友人が1997年は当たり年だと言っていたのを思い出して、これを選んだ。お値段は6000フラン。温度も、これが多分適正な温度なのだろう、冷えすぎていず、とてもおいしい。
オードブルを2回おかわりして、メインにチキン、ビーフステーキ、子牛の心臓のブロシェットとピラフを食べ、デザートに突入するころ、ダンスショーが始まった。デザートがまた充実していて、全種類食べたくなってしまうが、いけないいけない、冷静になって胃袋と相談しつつ、厳選する。それでも、お皿に山盛り状態になってしまった。とても美味で楽しい一夜だった。

2月12日(月)
会社に顔を出して、マネージャーのフィリップと仕事開始日について話す。てっきり来週からだと思っていたのに、「たぶん再来週からかな」と言われて、ちょっとがっかり。仕事場の改装が終わらないらしい。まだたっぷり2週間あるではないか、それならマニヒにでも行こうよ!ここからなら近いし、片道6300フランだよ。旅行会社で働いている友人が、パールビーチリゾートなら安くなると言ってたし。話は盛り上がる。が、しかし、私たちは失業中(?)の身。贅沢は敵だ。さんざん日本でもお金を使った。家にいてやることもたくさんあるし、また別の機会にしよう。

2月10日(土)
さわやかな朝。ひさしぶりに透明感のある朝だ。空はうすい青空、空気は澄んで、東風がそよそよと椰子の葉を揺らす。こんな日は、洗濯物もあっという間にからりと乾く。庭の落ち葉・椰子の実拾いをしても、そんなに汗をかかない。テラスのテーブルでパソコンをさわっていると、居眠りしそうになる。

人参と玉葱が手に入ったので、今夜はオックステールシチューを作ろう。タヒチ島で買って冷凍しておいたオックステールを冷凍庫から取り出しておく。

2月8日(木)
朝食のあと、寝室のとなりにある趣味部屋に、リノリウムを敷く作業にとりかかる。数日前から「今日やろうね」と決めていた。リノリウム自体は、もう1年近く前に買ってあり、居間と寝室にはとっくに敷き終わっていたのだが、趣味部屋には大きくていやに重いクローゼットがあるため、なかなかとりかかれないでいたのだった。汗をかきかき、家具をどかして、ついでにいらない雑誌などを処分、読まない本(本は余程のことがないと捨てられない・・)や聴かないCDを箱詰めして納戸にしまう。
時々ポセイドンが、「何してるのかな〜」という好奇心いっぱいの様子でふらふらと部屋に入ってきて、まだ敷き終わっていないリノリウムの上に寝そべってしまう。ちょっと待ってなさい!
しかしまあ、家具を動かすと、クモやらトカゲやら小さなムカデまで出てきた。リノリウムを敷く前に、掃除が大変だ。

今日も雷が昼となく夜となくゴロゴロとどろいていた。このところ毎日こんなだ。
夜になって、本格的に雨が降り始めた。それまでは大気が不安定な感じで、蒸し暑くてまいったけれどいったん降り出すと見る見る涼しくなる。こんな風にバケツをひっくり返したような大雨だと、テレビをつけても音が聞こえないし大声を張り上げておしゃべりする気にもなれない。それで、趣味部屋にこもって、それぞれにパソコンに向かう。私はHPの更新、夫はゲーム。自分たちのことを「パソコン夫婦」と呼ぶ。

2月7日(水)
午前中、まとまった雨が降る。もっと降れ降れ、涼しくなるぞ〜と念じるが、数分で上がってしまい、どんどん日が差してきた。蒸し暑くなりそうだ。

日本から戻ってきて1週間がたった。ずっと外食を控えて、家で作って食べていたのだが、今夜はLe Kai Kaiにでも行こうかという雰囲気が、6時ごろから漂い始める。天気はあいにくで、雷が光ってはドーンという音とともにどこかに落ちる。それがだんだん近づいてくる。またポセイドンが興奮して、外に飛び出して行き、わんわんぎゃんぎゃん吠え散らす。本当はこわくて仕方ないくせに。

そのうち雨が降り出した。外出するのはなんとなく気が進まないけれど、かといって、今からでは肉を解凍するにも間に合わない。雷が遠ざかったころを見計らって、7時半頃車に乗り込む。
こんな天気なのに、Le Kai Kaiにはけっこう人が来ている。とても久しぶりで、ドミニクが私たちを見ると駆け寄ってきて、「あなたたちに会いたかったのよ」。またメニューが増えたので、日本語版も改訂してほしいのだそうだ。
どれどれ、新しい料理は何かな。前菜にサラダ・ニソワーズ、メインにアンドゥイエット、それに子牛のエスカロップ・・・。今夜は何にしよう。夫はパスティス、私はマルティニ・ルージュを飲みながら、メニューを前に「ああでもない、こうでもない」。日本で受けた人間ドックで体重のことを注意されてから、夫はダイエットの態勢に入っている。前菜はサラダ・ニソワーズを選んで、そのあと私は新メニュー「アンドゥイエット」、夫はヘルシーに「ポワソン・クリュ」。
ドミニクにも「実は人間ドックでね、」と話すと「まあかわいそうに〜」と言いながら、目つきはどういじめてやろうかといういたずらっ子の目になっている。そこへ夫が、「ポワソン・クリュにフリット(フライドポテト)をつけて・・」などと口をすべらせるものだから、あっという間に彼女から攻撃されてしまった。「何言ってんの、ライスにしときなさい!」「NAOKO、あなたのフリットをあげちゃ駄目よ」。

食事中も、何度か稲妻が闇夜を明るくして、比較的近くですごい音をたてて雷が落ちた。一度はかなり激しい雨も降ってきて、もっとひどくなったら席を替わろうかと思うくらいだった。けれどもそう長くは続かず、帰るころには静かな夜が戻ってきた。

帰りがけに、夫はドミニクから「ムッシュウ・ダイエット」と呼ばれてしまったし、当分はこれをネタにいじめられるに違いない。

2月6日(火)
朝から曇り空。涼しい。今午前9時半なのだが、いつもならパソコンが置いてあるこの部屋は、この時間ものすごい暑さになってとてもパソコンになど向かう気になれない。
3時過ぎに水着に着替えて海へ。水は冷たい。

夕方、タヒチ島からの定期貨物船が着いたころを見計らって村の食料品店へ出かける。先週の火曜日に日本からランギへ着いてからというもの、野菜らしい野菜が手に入らないでいた。冷凍野菜で間に合わせていたのだが、さすがに生の野菜が恋しい。
行ってみると、お店のお兄ちゃんが船で着いたばかりの品物を仕分けしている。人参・トマト、ピーマンの中からよーく見て質の良いものを選ぶ。今晩は、人参サラダを作ろう。おろすと指がオレンジ色に染まるような、味の濃い人参だ。

2月3日(土)
朝からよく晴れている。ちょっと寝坊していたら、寝室はむんむんに蒸し暑くなり、天井からつるした蚊帳が体にまとわりついて、蜘蛛の巣にからめとられる夢を見て目がさめた。汗びっしょりだった。冬の日本から戻ってきたせいもあるのだろうけれど、暑さがこたえる。やたら汗をかく。今晩は、長袖のパジャマはやめよう。
昼前、涼しい海風を求めて本を片手にパレオを頭の上にのせてビーチへ。南洋杉の木陰が心地よい。適当な場所にパレオを敷いて本を読み始める。南よりの東風が少し強めに吹いていて、沖のほうは白波が立っている。日が照ると、海面はなめらかなびろうどのようにつやつやと光り、浅いところでは白い砂地が透けて見えて、おいしそうな色。日が翳ると、色合いが一変して深くなり、表面の細かい波立ちが浮き上がる。白いアジサシが数匹飛んできて、優雅な動きで海にくちばしをつっこみ、魚をつかまえる。少し沖の方では、黒い鳥山が出来ている。
いい気分で眺めていたら、なにやら変な匂いが・・・これは犬の落し物の匂いだ。 思わず立ち上がってパレオをめくってみる。大丈夫。

2月1日(木)
朝起きたら、風邪は大分楽になっている。普段なるだけ薬を飲まないようにしているため、風邪薬がよく効くのだろうか。それとも、ここの気温と適度な湿度がよいのか。
パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタシリーズの最新作を読み終える。
(今回の里帰りでは、いまひとつ思う存分本を買えない終わってしまったのだった。近頃の日本の本屋さんには本がない。そう思うのは私だけだろうか。秋葉原に書泉ができたときには喜んだものだったが、この前行ってみたら、すっかり本がなくなっていた。おそるおそる神保町の三省堂へ行ったところ、ここはちゃんと生き残っていたので、安心した。)

昼間、遠くから雷の音が聞こえてくるけれど、スコールが来るわけでもなく、ちょっと気味が悪い。
それにしても、ポセイドンはなぜ雷が鳴ると外へ飛び出して行って吠えるのだろう。休暇前はそんなことはしなかったのだが。

1月31日(水)
どうも夫から風邪をうつされたらしい。それとも、日本で別の人からうつされたか。夕べから調子が悪い。朝起きたら、頭が重く、のどが痛く、体の節々が痛む。熱を測ったら、37.7度。鼻水も出る。典型的な風邪だ。風邪薬を飲み始める。午前中は、寝室より涼しい居間のソファをベッドにしてずっと寝る。午後になると起きだして、会社へ挨拶に行く。もうしばらく失業状態は続く。
会社を出てから、キャロリーヌのところへ。彼女は元気そうなのだが、かわいそうに猫のシャッカンが病気にかかっている。つい数ヶ月前にかかった尿管結石が再発したらしい。この島には獣医さんがいないので、タヒチ島に送って手術を受けなければならないという。そのために10日間、入院しなければいけないので、それが心配だと顔を曇らせている。

1月30日(火)
成田を、定刻を少し過ぎて11時20分頃離陸し、予定通り午前3時にファアア空港に到着。当たり前だが、外は真っ暗だ。飛行機のタラップを降りると、懐かしい南国の空気が体を包み込む。冬の日本の乾燥した空気とは、なんと違うことか。8時半の国内線までは大分時間がある。2階のカフェテリアで、お茶を飲んだりうとうとしたりして時間をつぶす。

9時半にランギロアへ到着。飛行機から見たときは、かなり雲が多かった。
久しぶりのわがやは、庭の草がぼうぼうに伸びていて、椰子の実がごろごろころがっていたり、パンの木の大きな葉が散乱していて荒れている感じ。
天気のほうは曇りがちで、よく雷が聞こえてくるけれど、雨は降らない。少しじめじめしている。

家の中へ入り、各部屋の窓をすべて開けて風を通す。それから荷物をほどく。今回はそれほど重くはなく、合計66キロ。国際線は超過料金を請求されずに済み、国内線もわずか10キロ分の料金だけで済んだので、とてもラッキーだった。

夫はまだ日本でひいた風邪が良くなっていないから、休めばいいのに、新しく買ったパソコンを趣味部屋に設置して、インターネットにつないでおかないと気がすまないらしい。さっそく机に向かって、がちゃがちゃとやり出す。かくいう私も、実は、モデムによって相性が悪いと接続がうまく行かないなどという話をいくつも聞いていたので、内心どきどき。案の定、「つ、つながらな〜い!!」と夫が悲鳴をあげる。苦心の末、なんとかつながった時には、心底安心した。私もすっかりインターネットなしでは生きていけない体になってしまった・・・。

1月7日(日)
今日はタヒチ島へ向かう。一番最後のフライトを予約してあるので、時間があると思って荷造りを何もしていない。冬はセーターなど衣類がかさばる。靴もサンダルというわけにはいかない。

午後7時近く、ファアア空港に到着。空港の荷物預かり所にスーツケースを預けて、タクシーでパペーテの町へ出る。行くところは決まっている。生ビールが飲めるビストロ、Les 3Brasseurs(レ・トロワ・ブラッスール)。パペーテというと、昼でも夜でもここへ行ってしまう。当分は飽きるまで行きつづけるに違いない。私はビールのカクテルに凝っていて、今夜は「タンゴ」を注文する。透明なルビー色のカクテル。ちょっと甘かった。

1月6日(土)
今夜から、Oさんが我が家の離れに滞在することになっている。Oさんは、日本人男性。ちょうどランギでの滞在期間が私たちの日本里帰り期間と一致しているため、留守宅を預かってもらうことになった。ポセイドンのこともあるし、長期間家を空けると泥棒も心配だしで、住んでくれる誰かがいるのが一番心強い。「アルバイトしませんか」と持ちかけて犬の餌やりと朝夕2回の散歩もお願いしてしまう。これで安心。
夕食は顔合わせを兼ねて、Oさんと3人でLe Kai Kaiで。

1月5日(金)
朝から雨。寒い。いつもなら外出しないような天気だが、日本へ出発するまでもう日がないので、用事をすませておかなくてならない。雨の中、郵便局へ行き、2001年分の私書箱使用料の支払いをすませる。

1月3日(水)
朝から曇っているので、涼しくて助かる。家の中とテラスの大掃除をする。
午後、プリンターを使おうとして、電源を入れたら、もわもわ・・・っと湯気がたちのぼり、いや〜な匂いが。し、しまったぁ! 日本で買ったエプソンのプリンターは、110Vなのだった。あわててプラグを引っこ抜いたけれど、時すでに遅し。プリンター様はお亡くなりになってしまった・・・。昼寝していた夫が目を覚ましたところで、報告。「なんでまたそんなことを」と、怒るよりも驚いている。こんなとき、機械好きな夫で助かる。壊れたのは電源の部分だろうからと、さっさとプリンターを分解して、その部分の基板を取り出してしまった。あと数日で日本へ行くから、この部品だけを買ってくればいい。
あーあ、でも年賀状を印刷したあとで良かった。

夜は、Kia Ora Villageのビュッフェへ、Tuanakeに滞在しているIさんとそのお友達とで出かける。ここのビュッフェへ行くのは本当に久しぶり。メニューが少し変わったようだ。デザートまでおいしくいただく。

1月1日(月)
元旦。寝坊してしまい、初日の出を見そこねてしまった。いつもと変わらない島の朝。
新世紀を迎えたからといって、特別なにもない、ポセイドンもいつものように朝の散歩をせかしている。道路へ出ると、心なしかしいんと静まり返っているような。ゆうべは皆遅くまで飲んで、朝寝坊しているのかもしれない。

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