Le Vent d'Est

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12月31日(月)
夜中にムカデにかまれた。熟睡していたら、左側の二の腕の真中あたりにチクチクとしたいや〜な痛みを感じて目がさめた。痛みはだんだん強まってくる。「ああ これはムカデに違いない。このまま横になっていても、そのうち激痛にのたうちまわるようになるのだろうか」とベッドの上で思っていたら、どうやら痛みがひいてきた。起き上がるのも面倒だし、夫を起こしてしまうのも申し訳ないから、このまま朝まで寝てしまおうかと、すぼらな私は一瞬考えたのだが、もし万が一、大きなムカデがまだ私の横にいたら、たまらない。起きて寝室の電気をつける。時間は午前1時半。かまれた個所を見ると、歯形のような跡が2箇所並んでついていて、ほんの少し血がにじんでいる。これは絶対ムカデだ・・・。枕をどけると、いない。ダウンケットをひっくり返しても、いない。残るはタオルケット(一体何枚の寝具を使っているのだか)。い、いたーー!!。ぎゃっと叫んで、そのまま床にタオルケットを落とす。けっこう大きい。長さ11センチ、幅9ミリというところか。ここは夫君に登場してもらわなくては・・・。見つかったら、奴は必死で逃げるだろうから、まずは退路を断って、キッチンから包丁を持ってくる。ここで逃したら、私たちの安眠は約束されない。夫はもう、慣れた手つきで、ぱっぱっと、まず頭部を切断。それから、長い胴体も途中で切る。それでもピクピクと動いている。知り合いで、切断した頭部をぽーーんと投げてほうっておいたら、そいつにかまれたという人がいた。大晦日の朝は、腫れてきた腕とともに迎えたのでありました。

12月30日(日)
カウントダウンが近づいてくる。夕べわがやに泊まってくれた友人たちが、今日はホテルキアオラへお引越し。私たちも一緒についていって、ビーチで遊び、ビーチバンガローのジャクージで2本目のシャンパンの栓を抜く。明日は大晦日・・・。

12月29日(土)
暑い。ものすごい暑さだ。空は真っ青なピーカン。頭がくらくらする。朝8時に、タヒチ島から友人夫妻と赤ちゃん(6ヶ月半)が到着。この天気に驚いている。パペーテは大雨だったそうで、気分が滅入った彼女は、あやうく空港で自宅に引き返しそうになったそうだ。来てよかったね。
夜は、25日のタヒチ島でのパーティを再現するかのように、飲んで食べて、大笑いした。メインは手巻き寿司。日本人の私たちは大好きだけど、旦那様のRくんにはどうかと心配だったが、なんのなんの。ものすごい勢いで食べてくれた。年末のために彼らがもって来てくれたシャンパン合計3本のうち、はじめの1本が今夜、空になった。

12月28日(金)
今年もあとわずかとなった。汗をだらだら流し、蚊取り線香の匂いをかぎながら迎える年の瀬というのにも、もうとっくに慣れたけれど、今日は久しぶりの晴天で、かなり蒸し暑くなった。日本の寒さを覚えている体には、ちょっときつい。お昼前、日本人のカップルの方がいらしているというマネージャーからの電話で、会社へ出向く。新潟からいらしたハネムーンのお二人で、2週間の日程で、ボラボラとランギロアの2島滞在をされているとのこと。ブティックには今、40個近くの真珠を連ねた首飾りが、それこそお値段150万フランから9万フランくらいまで、豊富にそろっている。記念だから、と濃いグリーンが美しい首飾りを選ばれた。私もひとつほしい・・・。

午後からは、明日ランギへやってくる友人をお迎えするための準備にとりかかる。クリスマスパーティに招いてくれた、タヒチ島在住のご夫妻と赤ちゃんだ。またまたシャンパンを飲んで、ぱーーんと打ちあがろうというわけ。落ちては上がる私たちって、何? 

買出しのため村へ出てみたら、マリーナで大きなマグロを売っている。釣りたてのほやほやという感じで、目がぴかっと光っている。身ははちきれんばかりにぱんぱんにつまっている。これで4000フラン。新鮮な刺身が食べられる!

12月26日(水)
朝は7時半ごろ起きて、ゆっくりとお風呂につかる。10時ごろチェックアウトしてから、さらに膨張した荷物とともに(大きなクリスマスツリーを買ったため)タクシーで空港へ。13時15分発の便だけれど、荷物があると身動きが取れないので、先にチェックインをすませてしまう。今回の荷物は、合計70キロ。30キロオーバーだといわれて、超過料金5000フランほどを支払う。これだけの荷物を航空便で持っていけるのだから、仕方ないか。身軽になったあとは、ルトラックに乗って、カルフール(スーパーマーケットの名前です。)へ。本当なら、肉のかたまりや冷凍野菜、ワインなどなど、買い込みたいところだが、二人とも疲れ果てているため、「ランギでも買えるしねぇ・・」と弱気な発言。こまごました日用品や「蚊よけまくら」などという、軽いけれど妙にかさばるものを購入して、また空港へ。(この蚊よけ枕、フランス製で、パスツール研究所でテスト済みだそうです)
ティケハウ経由で14時45分ランギへ到着。曇り空だが、雨は降っていない。留守中ポセイドンの面倒を見てくれていたキャロリーヌが、迎えにきてくれた。なんと毎日ブラッシングしてくれて、ボールで遊んでくれたというから、うれしいやら申し訳ないやら。ブラッシングなんて、飼い主の私たちでさえたまにしかしていないのに・・・。
荷ほどきもそこそこに、新しいクリスマスツリーに飾りつけをする。うかうかしていると、あっという間に大晦日を迎えてしまいそうだから。

12月25日(火)
飛行機は、定刻どおり午前3時にタヒチ島のファアア国際空港へ着陸した。機内で日系のスチュワードさんと話したら、ここしばらく、雨ばかりだという。ランギロアに住んでいるんだけど、と話すと、ランギロアのニュースで水浸しの道路を車が走っているのを、TVで見たという。ど、どうしよう・・・。外へ出ると地面は濡れて光っていて、空気は湿気を多く含んでいるが、雨は降っていない。真冬の日本から到着すると、この生暖かい空気にほっとさせられる。山のような荷物をかかえて入国審査を終えると、ホテルLe Meridienへ。以前は地の果てのように遠く感じたこのホテルも、最近になって出来た道路のおかげで、ぐんと近くなった。買い物に便利なビーチコンバーとどちらにしようか迷ったのだが、お値段が1泊5000フラン以上も違ったので、こちらを選んだ。ホテルとしては、Le Meridienのほうが好きなのだ。モーレア島は見えないけれど開放的なロビー、ブルー&レモンイエローでまとめられた客室、広いバスルーム、レストランのお味もまあまあ。近所に中華レストランもある。
今日はクリスマスだから、お店も会社もお休み。友人夫妻がクリスマスパーティをやろう!と招いてくれているので、それまで部屋で死んだように眠る。お昼過ぎに友人が迎えにきてくれて、パペーテ市内を通り抜けて、閑静な山の上の方へ。ちょっと上がるだけで、ずいぶんと空気が違う。夏の軽井沢のようじゃない?と夫と話す。奥様のEさんの手料理はすばらしく、盛り付けもロマンティック。シャンパンを飲みながら前菜をいただき、そのあとは赤ワイン。新鮮な魚と、極上のスモークサーモン、フォワグラ、お肉料理は子羊。食後にはまた、新しく栓を抜いた赤ワインとともに、何種類ものチーズ・・・もう食べられないと思いながらも、バゲットをちぎってはチーズをのせて、どんどん口に運んでいる私。そしてデザートはもちろんクリスマスケーキ! ここでもお供は辛口のシャンパン。デザート&シャンパンの組み合わせは、誰が考えたのか知らないけれど、至福の食のひとときをさらに荘厳なフィナーレへと導いて行く。(なんとおおげさな) このあと食後酒なんて飲んだ日には、私は昇天してしまうだろう。

ホテルまで送ってもらって、バーでのどをうるおし、お別れ。部屋へ戻ると、もう7時を回っていた。飲みすぎた私は、お風呂にも入らず、ベッドに倒れこんで、おやすみなさい!
最高のクリスマスでした。

12月1日(土)
師走に入り(?)、TVや新聞の折り込み広告など、クリスマスの雰囲気が高まってきた。数少ないこのランギロアにあるお店でも、子供たちへのプレゼントやクリスマスツリーの飾りなどが並び始めた。我が家は、電飾が大好き。休暇から戻ったら、テラスに飾り付けをしよう。

それはそうと、とうとうランギロア産のワインが生まれたのだそうだ。ああ飲んでみたい!
この島に住むワイン通のドクターが仕切って、試飲の夕べを執り行おうと、東奔西走しているらしい。しかし、ドクターいわく、お味の方は「C'est pas bon」(おいしくない)なのだそうだ・・・。
とはいえ、まだ若いぶどう畑なのだから、仕方ないのでは? 良いワインができるまでには、苗を植えてから相当な時間が必要だと、本で読んだことがある。ぶどうの木は、80年ほど生きるのだそうで、50年くらいたった頃になって、ようやく本当に味に深みのある果実がみのるということだ(玉村豊男氏の著作より)。フランスには、ワインと女は年をとるほどいい、という言葉もあるそうで。
このぶどう畑を管理しているのは、何を隠そう(隠すこともないのだが)、ご近所さん。よくあいさつをする仲なので、今度会ったら、聞いてみよう。

11月29日(木)
今日の夕焼けはまた格別だった。犬の散歩をしながら、近所の橋の上にさしかかると、左手にラグーン右手にオーシャンが見える。風がやんでいて、どちらもおそろしいくらいに鏡のように凪いでいる。ラグーンとオーシャン両方がこんなに凪いでいるのは、珍しい。風がないから雲が流れていかず、空は刻一刻と色が変わる絵画のよう。金色からうすいオレンジへ、そしてフィナーレは濃いコーラルピンク。この季節は、日没をラグーンから見ることができるのだが、夕焼けがオーシャンのほうを照らして、空全体がうすいピンク色に染まっていた。今夜も暑いのだろうか。

明日は、今年の仕事納め。例年よりも、2週間ほど早い。仕事は昼までで切り上げて、ちょっとした打ち上げをやるらしい。

11月25日(日)
季節の変わり目なのか、低気圧が居座っているのか、このところの天候はとても不安定だ。蒸し暑くてたまらないと思うと、中途半端に雨が降り、おかげで余計蒸し暑くなる。かと思うと、急に強い風が吹き始めて、スコールが来るかと期待すると、そのまま風だけが通り過ぎていったり。ラグーンも、ぴったりと凪いでいたかと思うと、こまかくさざなみがたったりと忙しい。今シーズンあたりは、もしかしたらサイクロンがトゥアモトゥを襲うのだろうか。92年にちょっと大きいサイクロンが来て以来、今まで難を逃れてきたのだったが・・・。

11月4日(日)
雨、雨、雨、雨、雨・・・! 夕べ夜半からごうごうとすさまじい音をたてて降り出した雨が、夜が明けてもやまず、とうとう一日中、止まることなく降り続いた。雷まで鳴り出したため、起きてパソコンの電源と電話線を抜いた。ついでに外でクンクン鳴いているポセイドンを入れてやる。またベッドに戻ったけれど、雨の音がうるさくてよく眠れない。家の中でも気温は25度、寒い。長袖長ズボンはもちろん、靴下まではいている。洗濯物も片付かないし、外へ出る気にもなれない。家の中でうだうだとして、雑誌を読んだり借りたビデオを見たり・・・。ものすごい暑さよりは体は楽だが、退屈で疲れる・・・勝手なものだ。明日は晴れてくれるといいのだが。

11月3日(土)
ようやくこのLe Vent d'Estを更新することができる。殺人的な暑さが続き、その上仕事が忙しく、一日が終わると廃人同様になっていたのだった。パソコンに向かうなんて、とんでもない。昼間どんなに暑くても、夜になれば涼しくなるのがここの気候のはずなのに、夜になっても家の中の温度計は30度や29度を指していた。さすがの私も、長袖を半袖に替えて眠っていた。それでも長ズボンをはいていて、夫をびっくりさせていたのだが・・・。

ここ数日、海水位が上がっていて、そのうえ風が強く吹いているので、ラグーンは波が高い。今朝も吹く風が椰子の葉を大きく揺らす音がして、外はざわついている。曇り空かと思うと、雨がぱらつく。旅行者の人たちには気の毒だけれど、私たちにとっては身体が楽な気候だ。犬の散歩をしながら、時々頭上を見上げては、椰子の実が落ちてこないか注意を払う。頭を直撃されたら大変なことになる。

11月1日(木)
今日はToussaint(トゥーサン=ハロウィン)で、仕事はお休み。明日の金曜日も、橋でつなげて休みにしてくれればいいのだが(フランスでは実際そういう習慣がある)、残念ながらそうはいかない。
ここしばらく続いていた強烈な暑さも、今日は小休止。少し強めの貿易風が吹いて、たいそう心地よい。ゆうべ寝たのがが遅かったので7時ごろまで寝坊して、その上午後はシエスタ。ここしばらく仕事がハードなので、よく身体を休めなくては。

10月31日(水)
ポセイドンがねずみをつかまえた! 夕方、ガレージに置いてあるカヤックの後ろをポセイドンがガリガリと前足でアタックしているので、夫がカヤックをずらしたところ、ねずみが飛び出してきて、あっという間にポン吉の餌食になってしまった。けっこう小さい・・・これがここしばらく私たちを悩ませているヤツなのかしら。どうも違うような気がする。まあとにかくポン吉、でかしたぞ。

夜は、Vaimarioでのパーティに出かけていく。夕方にキャロリーヌのところで祥子さんに会ったとき、「今夜は仮装パーティなのよ」と言われた。え! そんな話は聞いていない・・・冗談でしょう?
本気にせず、普通の格好で行ったら、なんと既に来ている人たちは、ほとんどハロウィンちなんだメイクアップをしているではないか! ひゃ〜失敗した。ハロウィンの前夜に催されるパーティなのだから、いわずもがなの常識なのかしら。と夫と話していたら、どんどんやって来る人たちの中には、普通の服装をしている人たちもいる。「ごめんなさい!招待状を渡し忘れちゃった。あれに書いてあるのよ」とリリー。しかし、事前に知っていたとして、私と夫はどのような装いで出かけたであろうか??
お客さんは、全部で30人くらい。ほとんどがフランス人で、学校の先生や歯医者さん、知り合いはそんなにはいない。ビンラディン氏に扮して白い封筒を配りだす人物がいれば(封筒の中には、真っ黒い炭が入っている!)、海賊が何人もいるし、女装した男性や、ゾンビ風のメイクをした人・・・。
ピザにお刺身、子牛のバーベキュー、夜が更けると照明を落としてダンスパーティ。私たちは、12時前においとました。

Vaimarioのオーナー夫妻リリー&セルジュ

お口の中にアヒルが・・・
おばさま、キャラクターにぴったりの装い・・

10月28日(日)
今日も暑い。すごく暑い。いくらなんでもそんなにがんばらなくたっていいじゃない? と太陽に向かった言いたくなるくらい、翳ることなくガンガンに日差しが照りつける。今日こそは、海に入って身体を冷やさなくては。ポセイドンもバテている。

レストランVaimarioが、今日で閉店となる。最後のピザをテイクアウトして、Eさんたちの知り合いのタヒチアンのお宅で、ランチ。ロブスターとカニを用意しておいてくれて、ビーチのすぐ近くでいただきまーす! 暑いけれど、風が吹いているので気持ちがいい。派手な模様のこのカニは、初めて食べたのだが、おいしい。お腹一杯食べた後は、目の前の海に直行。日差しが強いので、肌がどんどん黒くなって行く。赤ちゃんは、日陰でお昼寝・・・。 

10月27日(土)
朝8時、タヒチ島から友人夫妻EさんとRくんが到着。6月に産まれたばかりの赤ちゃんと一緒に、出産後初めてのランギロアだ。ここ数日、おそろしいくらいの天気が続いていて、暑さも厳しい。赤ちゃんは大丈夫かしら。 お昼をアヴァトルのマリーナにあるレストランで食べる。ここは、ちょっとした穴場。あまり旅行者は来ないのでローカルなお客さんがメインなのだが、ひょんなことからポワソンクリュを食べたら、びっくり! ちょうどいいネタが入った時だったのかもしれないが、この島一番の味ではないだろうか。この味、量で650フランとはまた安い。シャオメンもおいしい。作っている人の顔が見えてくる、暖かい味なのです。 が、このときはいいネタがないらしく、ポワソンクリュはないと言われ、みんなサシミを注文。すごいボリュームだ。 
食べる話ばかりになってしまうけれど、夜はわがやの庭で、ガーデンパーティ。Eさんたちが持ってきてくれたシャンパンで乾杯! 4人ともそれぞれに、Eさんたちは仕事と育児の疲れ、私たちは仕事の疲れで少しばかり落ちていたので、シャンパンを飲んでみんなで上がっていこうではないかというわけ。お料理は、チキンカツカレー。大量に揚げたチキンカツが、どんどんみんなの胃袋に消えていく。昼間は殺人的に暑かったけれど、夜の庭は、吹く風が気持ちよく涼しい。
明日は何をして遊ぼうか。

10月20日(土)
朝方雨が降ったあとどんどん晴れてきたら、おそろしく蒸し暑くなった。そんな中、サロン(居間)の模様替え。大汗をかいた。思えば引っ越してきて、「とりあえず」と配置した家具が、ずーーっとそのままになっていたのだ。特にでーんと場所を取っていたのが本棚。しかも文庫本やハードカバーの本がぎっしり詰まっていて、美しくないし虫の巣にはなるしで、早く書斎に移動したかった。それがやっと念願かなった。ここでは、本は、ほこりのせいなのか虫のせいなのか、あっという間に変色してしまう。文庫本などは特に、買ったばかりだと思っていたら、いつの間にか年季が入った初版本のようになってしまう。

10月19日(金)
静かな週末。午後3時、仕事を終えて窓の外に目をやった途端、思わずうっとりと目が離せなくなってしまった。船着場ごしに見える空が、大きな青いキャンバスのようにパノラミックに広がり、きらきら光る白い雲に彩られて、天上から音楽がきこえてきそうな美しさだ。

夜は、久しぶりにVaimarioのピザをテイクアウト。このピザも、今月いっぱいで食べられなくなると思うと、さびしい・・・。これで、種類豊富なピザをこの島で食べる事は、不可能になってしまう。31日はフェアウェルパーティとでもいうのか、お客さんを招いてバーベキューをやるからぜひ来てねと、リリーとセルジオが誘ってくれた。Vaimarioを閉めたあとは、エクスカーションサービスを始めるのだそうだ。そしてこのお店は、祥子さん&ステファンのIKIMASHOが引き継ぐことになる。

10月17日(水)
あーーわわわ、歌を歌っているわけではありません。お気に入りのティアレ模様のパレオが、ねずみにかじられてしまった。悲しい。いただきものの藍染めのテーブルセンターも、数日前に犠牲になった。ねずみとの戦いは、ここしばらく続いている。これまで何度もポセイドンがつかまえてくれたのだが、また別のねずみがどこからともなくやってくる。食料品はねずみの手の届かないところに保管しているのだけれど、やつは何でもかじる。珍しいからとカウンターの上に飾っておいた、ナポレオンの大きなうろこまで、かじられた。マガザンでねずみとりを探したら、ちっちゃいのしか売っていなくて、駄目でもともとと仕掛けたら、やはり駄目。毒を置くと、ポセイドンが食べてしまうおそれがあるし、のどがかわいたねずみが(毒でそうなるらしい)苦し紛れに貯水タンクの中でお陀仏になる可能性もある。一番いいのは、べとべと粘着シートなのだが、運悪く島中で売り切れ。ああ、困った。

10月9日(火)
今日は朝から一日中、ほとんど太陽が顔を出さなかった。こんな日も珍しい。午前中はしとしと雨に、時折マラッムが吹き、寒かった。お昼を食べ終わる頃になってやっと上がったけれど、空はどんより暗いまま。夕食を食べる頃にはまた降り出した。
犬の散歩をしたときに見た夕空は、不思議な色だった。うすーいオレンジ色の幕がラグーンすれすれまでたれこめて、海の色がスモーキーなブルーに輝いていた。カメラを、と思ったけれど間に合わないだろうし、じっと目に焼き付けることにした。

10月8日(月)
昨日は午後から晴れたので、今日はいい天気かと思いきや、朝から小雨が降っている。仕事場は肌寒く、時々休憩がてら暖かいお茶を飲むけれど、身体はあたたまらない。午後になると日が差して、蒸し暑くなった。夕方は曇り空、風がぴたりとやんで、空気がかたまったかのようにあたりはしんと静まり返っている。

10月6日(土)
朝からしとしと雨が降っている。このところ雨季を前にして水不足気味だったので、ありがたい雨だ。涼しくなったし、今日はごろごろして過ごそうかとたくらんでいたのだが、少しづつ晴れ間がのぞいてきて、蒸し暑くなってきた。晴れたり曇ったりを繰り返し、夕方になるとまた雨。かなりまとまった量になりそうだ。犬の散歩にでかけたら、降り始めてしまったので、そのままドライブをして村へ夕食の買い物をしに行き、洗車がわり。雨がやんだら、近所に散歩に連れていってあげるからね。肌寒くなってきた今夜のメニューは、ビーフカレー。

10月5日(金)
昨日も今日も、海はしんとして、鏡のように凪いでいる。仕事場に出て行くと、それはそれはラグーンの青が美しくて、船に乗ってどこかへ行きたくなる。午後になると風が出てきて、軽いスコールが来た。ラグーンの表面にも、こまかいさざなみが立っている。週末の天気はどうなるだろう?

10月4日(木)
咳が出る苦しいのど風邪も良くなってきたので、久しぶりにLe Kai Kai(ルカイカイ)へ夕ご飯を食べに行く。これまでは外食するといえば金曜日の夜だったが、最近は木曜日にシフト。金曜日の夜は家でゆっくりして、TVを見たり庭にテーブルを出して星を眺めたりしている。そして、土曜の朝の爽快な空気を味わうために、早めに就寝。島にいて一番好きな時間は、早朝と夕暮れ時なのだ。これを満喫するために、昼間のスケジュールを組んでもいいと思うくらい、宝物のような時間帯だ。
さて、混むとお料理がなかなか出て来ないので、6時50分にレストランのテーブルについてしまった。ドミニクがやってきて、「久しぶりじゃないの」とお喋り。「テロだかなんだか知らないけど、お客さんが減っちゃって」。確かに、お店はガラガラ。前菜を食べてメインが来る頃、やっと2組がやってきたくらい。2組ともこの村の住人だ。無料診療所のお医者様ご夫妻とその赤ちゃん。それから、銀行のおじさんと娘さん。お料理を食べ終わる頃、シェフのピエールがやってきた。メニューを増やすために、来週タヒチ島へ行って、仕入れ業者と打ち合わせをしてくるという。売上が落ちているのだそうだ。この島も、レストランが増えて競争がきびしくなったからね、観光客はもちろんローカルのお客さんをつかまえなくちゃ。うーん、確かに、私たちもこのところ、このお店から足が遠のいていたかもしれない。以前は週代わりメニューがあったりして、張り切っている感じだったのに、少し前から手を抜いていたでしょう?などとはもちろん言わなかったけど、・・・。
とにかく久しぶりに来てみたら、お料理の味が「しゃん」と立ち直っていた。実はしばらく、別のレストランに浮気していたのだった。「ここは自由の国だからね」といいながら、厨房へ戻っていった。がんばれ、ピエール! お料理ももちろんだけど、ワインの品揃えもよろしくね。

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