Le Vent d'Est

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3月31日(土)
曇りがちだけれど、風が吹いて涼しい。天気が悪くても、週末はこのほうが体が楽だ。
今朝は、村でカツオを売っていた! やった! かなり小ぶりだけれど、3匹で600フラン(550円くらい)。昼は味噌煮、夜はたたきにしよう。 うれしいから、村のお店でシャンパンも買ってしまった。

夫の髪の毛がずいぶん伸びてきた。1月の休暇で日本から戻ってくるときに、成田空港でカットして以来、そのままなのだ。ついこの間まで、この島には床屋さんというものが存在しなかったので、仕方なく私がカットしてきた。もちろん他人のヘアカットなどしたことがあるわけはなく、見よう見真似だから、失敗もした。が、このランギロアにもついにヘアサロン(フランス語だとコワフュール)が登場。おフランスで美容師をやっていたというフランス人女性ヴァレリーが開いた、「Nehe Nehe Roa」(ネヘネヘロア、とってもかわいいという意味)というお店。ものは試しと、一度だけ夫がカットしに行ったのだが、シャンプーをする水が、真水ではなく井戸水で、「卵が腐ったような匂いがする」のだそうで、「もういやだ」。私は楽なんだけどなーー。
が、今回はいつもと状況が違う。今度の週末は、友人の結婚式に出席することになっているのだ。だから失敗は許されない。「ネヘネヘに行ってくるよ」と出かけていったのに、いやに短い時間で帰ってきた。ヴァレリーが休暇をとっているらしく、5月まで休業とのこと・・・。 私の出番だ。風通しのいいガレージで、バッバの無伴奏チェロを聴きながら、散髪。今回はなかなかの出来栄え・・・バッハのおかげかしら。

3月30日(金)
ヴェアヴェア(暑い)でパルパル(疲れた)。フランス語ではなく、タヒチ語で表現するとぴったり来る、そんな暑さだ。もう3月も終わるというのに、どうかしている。養殖場の仕事も忙しいし、タヒチアンのみんなも疲れている感じだ。これで蚊が多かったら、きっとデング熱が流行していたに違いない。幸いにも、蚊は拍子抜けするほど少ない。今シーズン、ソシエテ諸島のボラボラでは、デング熱が流行したらしい。それも、どこか特定のホテル付近から、患者が多く出たのか。先日、ボラボラを回ってランギへやってきたご家族の、お子さんが熱を出した。ここの医者に診てもらったときに通訳をしたのだが、ボラボラから来たのか、ホテルはどこか、と医者は気にしていて、ホテル名を聞いたら「それなら大丈夫」と言っていた。デング熱は、とてもきつい。小さな子供やお年よりなどは、気をつけて治療しないと、命を落とすことがあるほどだ。私はほんの軽いものに一度だけかかったことがあるのだが、夫はこれまでに、2度もきついやつにやられた。体重が落ちてげっそりして、知り合いから「ゾンビみたい」と言われていたっけ・・・。特に、デング熱がタヒチでアウトブレイクした1996年は、すさまじかった。タヒチアンはもちろん、この島の日本人は全員ばたばたと倒れたし、知り合いのフランス人もやられていた。

3月29日(木)
刺身が食べたい。マグロのカルパッチョが食べたいよ〜と騒ぎ始めて1週間近く。平日の昼と夜は、会社の料理人がまかない食を作ってくれるのだが、魚が手に入らないためずーーーっと冷凍のチキンやビーフばかりなのだ。今夜も、鍋のふたを開けたら、チキン。村でも魚を売っているのを見ない。週末を前に、Vaimarioへ出かける。迷わずマグロのカルパッチョ、この新鮮な生の味がたまらない。メインも魚にしようと思っていたのだが、ご主人のクリストフが「今夜のおすすめは、ビーフのフィレステーキ。ソースはこれこれで・・」といかにもおいしそうに説明してくれるものだから、それにしてしまった。夫は、ビッグサイズのピザ。

3月26日(月)
今日も今日とて、昼間の暑さと太陽光線は脳死もの(?)の強烈さだった。いったいいつになったら、乾季の涼しさがやってくるのだろう。今年は本当に、夏が長い。
夕べは、寝る前にTVをつけたら、映画をやっていた。「Le Vieux Fusil」(「古い銃」)、1975年。
ちょっとだけ見たら寝ようと思ったのだが、ロミー・シュナイダーのノーブルな美貌と、フィリップ・ノワレの演技に引っ張られて、最後まで見てしまった。ストーリーは悲しいものだったが・・・。

3月25日(日)
貿易風がとても気持ちよい。手洗いしなくてはならない洗濯物を、せっせと庭の日陰で洗う。こんな日は、洗濯物もからっと乾くから、洗っていても楽しい。
お昼前に、車でティプタパスまでドライブ。雲がほとんどない空は、青く澄み渡って、椰子の木がくっきりと映る。ラグーンの青がものすごくきれい。外洋側も、ダイナミックな白波と深い群青色のコントラストが目に眩しい。ひとしきり、海で遊ぶ子供たちと外洋の表情を眺めてから、アヴァトル村を一回りして、帰宅。最近ドライブのお供には、バッハの無伴奏チェロを聴いているのだが(演奏はヨーヨーマです)、これが妙に景色と調和する。
帰ってきたら、お昼にメロンを食べる。果肉がオレンジ色をしていて、夕張メロンみたい。甘くておいしい。どこで作っているのだろう。お値段は、キロ400フラン(350円くらい)。安い!
あとは、風の音と外洋の波が砕ける音を聞きながら、シエスタ・・・。

3月22日(木)
寝る前に、寝室にBaygon(殺虫剤です)をまんべんなくまく。小さなムカデがあちこちで発生しているのだ。夕べは、就寝中に夫がさされてしまった。それも、デリケートな部分を・・・。場所が場所だけに、毒を搾り出すわけにもいかず、どんどん腫れてきて、「どうしよう・・」と半泣きになっている。「見てみる?」と聞かれたけれど、「え、う、うーーん、見たからといって治せるわけじゃないし、、・・」とつつしんで辞退した。付近のリンパ腺も痛むという。「明日になってもっと悪くなっていたら医者へ行ったほうがいいよ」と言ったら、たいそう困っていた。そうだよね、恥ずかしいやね。
彼は、夕べも暑くて暑くて寝室で寝られず、隣の部屋のいぐさのラグの上で寝ていたところ、ムカデの襲撃を受けたのだった。

3月21日(水)
のどの痛みもとれて、咳は少し出るけれど、風邪はなんとかひどくならずにすんだようだ。ありがたや。それにしても、今日も大変暑かった。仕事場では朝からシーリングファンを回していたのだが、午後になってぴたりと止まった。停電だ・・・。家に帰るまでに復旧してくれればいいと願ったのだが、駄目。 エアコンをかけた車で、アヴァトルパスへドライブ。ゆうべ、この船着場から車が海に落ちた。車の持ち主は、同じ会社で働くタヒチアン、ロゼンダの義理のお母さんでその車は、会社のマネージャー、フィリップの奥さんが自分が乗っていた古い車を売ったもの・・・狭い世界だね。
ブレーキがきかなくなって、あーららと海にドボン!だったらしい。引き上げたということなので、その辺に置いてあるのではないかと野次馬根性を発揮して見に行ったのだ。が、残念、船着場にはなかった。きっと自宅へ運んだのだろう。暇だから家まで行ってみようかという案も出たけれど、なにもそこまでしなくてもと、おとなしく帰宅。パスに沈んでいく太陽を眺めた。
暗くなる前に、電気は戻ってきた。良かった。

3月19日(月)
朝起きたら、のどが痛い。体もだるい。風邪をひいただろうか。そういえば、先週同じ仕事場で、しきりに咳をしている人がいた。うちのダンナも、金曜日あたりから咳と鼻みず。会社へ出て行って、「風邪ひいた〜」と騒ぐと、「僕も私もあの人もこの人も」とぼろぼろ出てくる、くしゃみする人、咳をする人、のどが痛い人・・・聞けば、村で大流行しているのだとか。あーあ。
ここでは、あいさつするときに、握手はもちろんほっぺたにキスし合うのが習慣だ。男同士は握手、女同士と男と女の場合は、両方のほっぺたにキスするのが普通。そんなだから、空気感染する病気は簡単にうつり、あっという間に広がってしまう。数年前には、はやり目が大流行したことがあった。幸いにも私と夫は難を免れたが、村へ行くと目を真っ赤にさせた人をよく見かけた。空港のエアタヒチのカウンターで、お姉さんが真っ黒なサングラスをかけて接客していたときには、深刻な被害だなと思ったものだった・・・。

3月18日(日)
今朝も東からの貿易風が、椰子の葉を揺らしてそよそよと吹き抜け、最高に気持ちがいい。空も晴れ渡っている。テラスにいると、極楽だ。パソコンを持ち出して、メールを書いたりHPの更新をしたり。

午後、約束どおりイリスがベルを迎えに来た。昨日ヒヴァオアから戻ってきたということで、きれいに日焼けしている。大きくて甘えん坊で、とびついたり噛み付いたりするやんちゃ坊主(お嬢さん?)だけど、帰ってしまうとなると、少しさびしい・・・。ベルよ、またおいで!

3月17日(土)
さわやかな風が吹き抜ける、気持ちのいい朝。こんな朝が大好きだ。これからの季節は、こうでなくちゃ!休日なんて関係なーい犬たちにせかされて、5時過ぎにベッドから這い出して、車で外洋へ連れて行ってやる。外洋で放して好きなように歩かせるほうが、リードにつないで家の付近を散歩するより楽なのだ。空が明るくなってきた頃、犬たちを呼び寄せて、帰宅。もう一度ベッドに飛び込む。休日の朝の醍醐味、二度寝。

3月16日(金)
やっと週末がやってきた。ゆうべの暑さには、さすがの私(?)も参った。いつもなら、かなり暑くて夫が裸同然のような格好で寝て、それでも寝られずに夜中に起き出して冷水シャワーを浴びていても、私は文字通り涼しい顔、長袖長ズボンにタオルケットを体に巻きつけて寝ているのだ。それなのに、昨晩は、9時ごろベッドに入ったものの、扇風機を回しても全然寝られず、とうとう10時過ぎに起きてシャワーを浴びに行ったのであった。温水ですけどね。それでも、その後快眠というわけにもいかず、すっきりしないままに朝を迎えた。ああエアコンがほしい。
昼間も大変な暑さで、仕事をしていても、頭がぼーーっとしてくる。目の前はブルーのラグーン。仕事なんて放り出して海に入りたーい! 

家に帰ってくると、犬たちがにぎやかにお出迎え。お隣のわんちゃんマプールが遊びに来て、庭は運動会状態。なぜかうちのご近所は、黒い犬が多い。マプールは、グレイハウンドによく似た体形をしていて、走るのが大好きで、とてつもないスピードで庭を駆け抜ける。お願いだから、庭のティアレの木を破壊しないでね。

3月14日(水)
せっかく涼しくなったと思ったのに、またあのうだるような暑さが戻ってきた。
会社の料理人、パニがここ1週間ほど休んでいたのだが、今日復帰してきた。「病気だったの?」とたずねたら「私じゃないの。息子が木から落ちて腕を骨折しちゃって。タヒチ島で手術を受けたのよ。」えーー!でも、どこかで聞いた話だなあ・・・と思ったら、そうだ、10日くらい前にアヴァトルパスの船着場で、木から落ちたという男の子を、車に乗せて病院まで連れて行ってあげたっけ・・・。その子は、耳から血を流していて、頭を打ったのではないかと心配したが、数日後に村で歩いているのを見かけたのだった。そんなことを考えているのを見透かしたように、パニが「こないだ男の子を車で病院に運んであげたでしょう。その子とおんなじ、やっぱり木から落っこちちゃったのよ」
な、なんでパニがそのことを知ってるの? たじろぐ私。あの時、会社の知り合いはいなかったはずなのに・・・。狭い島だから、有名な話になっているのかもしれない。タポネ(日本人)が子供を救う!親切なタポネ、美談として語り継がれていたりして・・・まあそれは考えすぎとしても、ただでさえ狭くて人間関係の濃い村社会、それも少数派の日本人だ。思いもよらない人が、私の秘密を知っているかもしれない。

ここでは、子供が海で溺れたという話は聞いたことがない。そのかわりに(?)、木から落ちたというのは、けっこうよく聞く。別に、椰子の実をとるために登るのではありません、高い椰子の木の実は、長くて先に鉤爪のついた木の棒を使って取る。誰もわざわざ登ったりはしない。

3月13日(火)
昨日も今日も、しのぎやすい陽気だ。仕事場でも、頭の上のシーリング・ファンを回さなくても、ほとんど汗をかかない。夜も涼しくて、長袖長ズボンを着て、よーーく眠れる。ありがたい。
大潮なのか、海水位が増しており、外洋側のいつもの散歩道が波でえぐられて、地形が変わっている。ラグーンも波が高い。先週とはうってかわって、少々荒れ模様だ。

3月10日(土)
涼しい。数日前から、空気が変わった。そろそろ乾季に入ろうとしているのだろうか。休日だけれど、早起きしてお茶をポットに入れ、犬どもを車に乗せて、日の出を見に外洋側へ出かける。サンゴの上に腰掛けて、薄いオレンジ色の太陽を眺める。

空がすっかり明るくなった頃、ガソリンスタンドへ。ただいま(去年の暮れからずっとやっている)大掛かりな改築中のため、営業時間は毎日朝6時半から7時半と11時半から12時半まで、たったそれだけ。島にはここ1軒しかガソリンスタンドはないから、長蛇の列ができている。去年までは、ガソリンといえば有鉛のものしか置いていなかった。うちの車には、無鉛を使わないとマフラーが痛んでしまうのでわざわざ本島から取り寄せていた。200L入りのドラム缶で、それを苦労して物置に入れ(重い!)、毎回自分でポンプを使ってプコプコと入れるのだ。そんなことを続けて約1年、ようやく有鉛ガソリン削減ということで、この島でも無鉛ガソリンが手に入るようになった。助かった。値段的には、本島から直接買ったほうが割安なのだが・・・。
帰ってきてから、朝食。いつもは横にポセイドンがはべっているのだが、今朝はそれにベルが加わっている。テーブルの下、夫のすぐ横にポセイドンがくっつき、ベルは控えめにおとなしく待っている。ベルは利口な犬だ。ポセイドンから教え込まれたルールをすばやく飲み込んで、出過ぎたまねをしない。

お昼は、いそいそと水餃子を作る。冷凍の皮があるから、らくちんだ。中身は、チキンと玉葱とにんにく。夫がダイエット中なので、焼かずに茹でる。冷水でひやして、酢醤油やマヨネーズでいただく。

3月9日(金)
ベルが再び我が家へやってきた。去年の6月に預かったときにはわずか1ヶ月のおちびさんだった彼女が、今や33キロの巨体となった。33キロですよ、33キロ!! リードでひっぱられたらと思うと、背筋が冷たくなる。体はこんなに大きくても、年齢的はまだ子供。昔の調子で甘えてくる。本人も、自分がこんなに大きな体になっているとは自覚していないのではないだろうか??
今朝6時半頃、ベルの飼い主、ペンションTuanakeのイリスが、おずおずと私たちの仕事場へやってきて、「明日からマルケサスに行くんだけれどベルを預かってもらえないかしら・・」と頼んで来たのだった。ベルは冒険好きで、お客さんにくっついて2キロ、3キロとずんずん遠出してしまう。道路には車も多いし、交通事故に遭うのを心配しているのだ。「あなたのところは、フェンスで囲ってあるから
安心だと思って」はいはい、その通り、このフェンスは犬のためにあるのでございますよ。引っ越してすぐのお正月に、夫が大家さんを説得して、決して狭くはない敷地に、汗水たらして金網をぐるりと張り巡らしたのだ。それもこれも愛犬ポン吉のため。

仕事を終えた後、夫はキアオラビレッジに日本人旅行者の方をお迎えに行く。メールを下さった、長野県飯田市の、仲良し4人組(?)の方たち。ゴーギャンパールで黒真珠を選んでから、村へご案内する。今日は、この方たちのほかにも、ハネムーンカップルの方1組と、会社のリフレッシュ休暇を利用してタヒチやニュージーランド、オーストラリアを旅行中だという男性の方がいらしてくださった。
ランギロアのどこまでも青いラグーンで産まれた黒真珠、かわいがってあげてくださいね。

夜は、その長野県の方たちと、Le Kai Kaiで食事。お宅の水槽でサンゴを飼育していらっしゃるという男性の話を聞いて、夫がいたく感銘を受け、その話で盛り上がる。ほかにも色々と、あとから思うと何の話題だったかよく思い出せないのだが大変に話がはずみ、顔の筋肉が痛くなるくらい笑った。
キアオラまでの帰り道、空高く満月が金貨のように光り、珍しく凪いでいる外海にきらきらと映り、とてもきれいだった。

3月8日(木)
ラグーンがべったりと凪いでいる。
今日も一日蒸し暑い中働いて、疲れてはいるけれど、カヤックに乗ろう! もちろんポセイドンも一緒。うす青いゼリーみたいな海面にカヤックをすべらせると、おそろしいほどに透き通った海の中の風景が、パノラマのように眼下を回る。こんなに透明なことは滅多にない。たぶん深さが10メートル以上あるだろう場所でも、大きなサンゴの根も、泳いでいる魚たちも、まるで宙に浮いているかのようで、くらくらと目が回りそうになる。30メートルくらいある深いところでは、太陽の光が、濃紺の海底に吸い込まれていく。虫眼鏡で集めたような光の先が、幾重にも重なった透明な群青色の層の中を突き進んでいくのを見つめていると、見えないはずの海底のその深さが体に感じられて、めまいを覚える。Tuanake横のパスに上陸して、海水浴。ポセイドンも海につけて、体を洗ってやる。

3月7日(水)
仕事から帰ってきてから、どうしたことか異例に早い時間に夕食を済ませ(午後4時!)、そのあとビデオクラブにビデオを借りに行く。ミッション・インポッシブル2。面白かった。でも、トム・クルーズはかっこつけすぎじゃないの。と言いながらも目が離せない。

3月6日(火)
蒸し暑い一日だった。夜になっても、空気がじっとりとしている。
仕事の後、村の食料品店に行ったら、冷蔵庫の中に「禁断の果実」という名のベルギーのビールが・・・。思わず手を伸ばしてしまった。おいしい黒ビールだ。ほかにも、ベルギー産のビールで「ステラ・アルトワ」というのと、「レフ」というのを飲んだことがあるが、どれもこくがあって美味。アメリカのビールはどうもダメだし、Hinanoもそんなに好きにはなれない。ベルギーは、チョコレートもおいしいし、今度行ってみようかしら・・・イタリアで美食・美術館めぐり、フランスで地方のオーベルジュに泊まり、パリを歩き回ってワイン三昧、それからドイツでビール・・・なんて夫と話していたけれど、ドイツはやめてベルギーにしたほうがいいかも。ああオーストリアへも寄って、音楽会にも行きたいな。・・・・お金と時間がたくさん必要ですね、夢見るだけなら一円もかかりません。
夢から覚めると(?)、汗で体がべたべた、お湯を使わず、冷たい水のシャワーを浴びる。

3月5日(月)
連休の3日目。夕べは、一晩中雨が降っていた。
村長(及び国会議員)選挙の公示日。投票は、今度の日曜日に行われる。Eさんたちは、午後1時5分の飛行機でタヒチ島へ帰った。今度来るときは、赤ちゃんと一緒なのだ。(もちろん今回もおなかの中に入って一緒に来たわけなのだが。)

3月4日(日)
暑い暑い本当に暑い。いやになるくらい暑い。ちょっと異常ではないか。RITAの余波だろうか。
裏庭の木陰にパレオを敷いて、うだうだとする。かろうじて西寄りのラグーンのほうから風が吹いてくるのだが、しめっていて気持ち悪い。

夜は、Eさんたちとうちで食事することになっている。今夜のメニューは、少し和風(中華風?)。Rくんにはきついかしら。この島で初めて、餃子の皮を売っているのを発見した。アメリカからの輸入冷凍もの。うれし〜い! おいしかったら買いだめしてしまおう。今までは、餃子を作るにも皮から自分で作っていて、大変だった。うまく作れればそれでもいいのだが、あの薄さがどうしても出せない。
中身はエビのすりみで、卵を混ぜてふんわりさせる。それと豆腐(「ハウスの本豆腐」というインスタントがあるのだ!)とチキンを煮込む。つまりは、鶏の水炊き風? ちょっと変わった食べ物かな。ソースは、レモン醤油。大きな木の器に入れて食卓へ乗せると、Rくんは目を白黒させている。二人が本島から買ってきてくれた赤ワインをあけて、いただきま〜す。食べ始めると、彼も「おいしい、おいしい」(日本語で言ってくれるんです)と、どんどん食べてくれる。ラビオリ・ジャポネだよん。ちなみに自宅では、焼き餃子をよく食べるのだそうだ。タヒチ島では、餃子も冷凍で(アメリカのもの?)
売っているし、なんと、豆腐も日本のようにパックで売っているのだそうだ。いいなあ・・・

3月3日(土)
連休1日目。いつものようにポセイドンに叩き起こされ、6時には起床。彼はどうやら明け方近くになると、テラスに移動するらしい。そして、私たちの寝室の、テラス側の窓辺にやってきて、スカスカヒンヒンスースー、ピューピューキュウキュウと、それこそ七色の声を使い分けて、私と夫の良心に訴える。よくまああんなにあわれっぽい声が出せるものだと、毎朝感心する。
それでも私たちに動きがないと、今度は実力行使に出る。窓ガラスを、手でたたくのだ。根負けして起きるのは、たいてい夫。ごめんなさい、いってらっしゃ〜い。

友人夫妻、EさんとRくんが8時15分のエアタヒチでランギロアに到着。
Eさんは日本人、Rくんはタヒチアン。二人はつい最近めでたく入籍して、数ヵ月後には赤ちゃんが誕生する予定だ。「ランギは暑いね〜」とびっくりしている。
うちでビールを飲みながらおしゃべりして、そのままお昼を食べにVaimarioへ。そこでもピザを食べながら、(妊婦さんを除いて)ビールを飲む。昼間からビール、休日の醍醐味です。

この前、「庭の椰子の実を飲みに来ませんか」などと書いたと思ったら、ちょうどタイミング良く日本人旅行者の方たちが遊びに来てくれた。遠慮していらっしゃるけれど、せっかくだから、裏庭の椰子の木の下にパレオを敷いて、わがやのココナッツを飲んでいただく。ご夫婦と1歳1ヶ月の赤ちゃん、それからおばあちゃん。赤ちゃんものどが渇いていたらしくて、「うま、うま」と喜んで、ココナッツジュースをぐびぐび飲んでいる。フアヒネとボラボラをまわっていらしたのだそうだ。
とにかくここ数日は、暑さがきびしい。慣れているはずの私たちですら、根を上げているのだから、冬の日本からいらして疲れが出ているのでなければよいが・・・。

3時半頃、ミキミキ横のビーチでEさんたちと落ち合って、海水浴。首まで海につかって、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃとお喋り。

3月2日(金)
仕事始めの最初の1週間が、なんとか終わった。午後2時半頃、急に西寄りの風が強く吹き始め、雨も加わり、海が大荒れに荒れ始めた。RITAという名前のサイクロンが影響しているらしい。仕事場にも雨風が吹き込み、寒くなってきたので、少しだけ早く仕事を切り上げた。やれやれ。さっさと片付けて、家に帰って、暖かいコーヒーでもいれよう。
月曜日はキリスト教の祭日なので、3連休なのだ! 休みぼけした体には、仕事が始まって早々の、この連休がとても嬉しい。マネージャーのフィリップも、遅いクリスマス休暇(?)をとって、カナダへスキーをしに旅立った。明日は、タヒチ島から友人夫妻が遊びに来る。

夜は、誘惑に負けてVaimarioへ。ここのメニューは、サラダが充実している。シーザーサラダを二人でつついて、メインには子牛のブランケット・・・と思ったら、残念!「なくなっちゃった」という一言。エビのプロバンスソースにする。
ワインは、先週飲んでおいしかったボルドーを開ける。うーん まろやかなおいしさ。しめくくりは、クレームブリュレ(絶品!)とハーブティー。ごちそうさまでした。

3月1日(木)
君よ知るや南の国 レモンの花の咲くところ
ゲーテだか誰だかの詩の冒頭の文句、仕事をしていて急に頭に浮かんできた。詩人がうたったのがどこの国のことなのかさだかではない。が、おそらくタヒチなどのバリバリの南の島ではあるまい。
ここでも、レモンはたわわに実る。日本人がレモンと聞いて思い浮かべるものとはかなり違う、まん丸でグリーン(熟れると黄色くなる)の、掌にすっぽりおさまるくらいのかわいい果実だ。酸味はあまりなく、香りもスパイシーで、ライムに似ている。
私も、こちらへ来てから、種を植えてせっせと育てたことがある。何年もかかって、やっとある程度まで大きくなり鉢から地面に植え替えたのだけれど、とうとう実はならなかった。友人に見せたら、目を丸くして「ここではレモンを種から育てる人はいない」と言われてしまった。グリーンの実の色は、葉の色とよく似ていて、それこそ鈴なりになっていてもよく目を凝らして見ないと、わからない。そういえば、花を見たことはないなあ。

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